松滋県志のUFO奇談【The 1880 Songzi UFO Abduction】
珍奇ノート:松滋県志のUFO奇談 ― 中国の地方誌に記述されたUFO事件 ―

松滋県志のUFO奇談とは、中国の地方誌『松滋県志』に記録されたUFO事件のこと。

1880年に松滋県の農民が五色の物体に遭遇し、触れると空中浮遊して記憶を失ったとされる。

その後、遠隔地で目を覚ましたことから、UFOアブダクションの一種と解釈されている。


基本情報


概要


『松滋県志(しょうじけんし)』とは、中国湖北省松滋県の歴史・地理・風俗・異象などを記録した地方誌であり、各地域の公式記録として編纂された資料とされている。この資料の中には、天変地異や怪異現象も含めて詳細に残されることが多く、その中でも「巻之七・雑志」には以下のような特異な説話が記録されている。

岩嘴の覃某(タン)は農家の子であった。

光緒6年(1880年)5月8日の朝、起床後に気ままに家の裏山の林へ歩いて行ったところ、草むらの中に一つの物体を見つけた。それは異様な光彩を放ち、五色に鮮やかに輝いていた。覃某が近づいて捕えようとした瞬間、突然、自分の身体が宙へと浮かび上がり、まるで雲の上にいるように感じた。耳元では風を切るような音が鳴り響き、意識は朦朧となり、身体も自由に動かせなかった。

やがて突然、高所から地面へ落下したが、そこは険しい山中であった。覃某は夢から覚めたように正気へ戻ったが、非常に驚き恐れた。ちょうどその時、一人の樵夫(しょうふ)がやって来たため事情を尋ねると、その樵夫は『お前はなぜここへ来たのだ? ここは貴州の地であり、お前の住む場所からは千里以上も離れている』と答えた。そして山を下りる道を指し示した。

覃某は物乞いをしながら帰路につき、家へ辿り着いた時には、すでに18日余りが経過していた。結局、あれが何であったのかは誰にも分からなかった。まことに奇怪なことである。

この説話を要約すると「農民が"五色に輝く謎の物体"を発見し、それを捕らえようと触れた瞬間に"浮遊・意識混濁・身体の自由喪失"が起こった。気づくと"千里以上離れた貴州省の山中に長距離移動"しており、帰宅まで18日を要した」というものである。

原文は「何であったか分からない」と結んでいるが、現代人の認識では五色に輝く謎の物体はUFOとして捉えられ、接触後の長距離移動はUFOアブダクションを想起させる事例として理解される。そのため、現代のUFO研究においては中国のUFO事件の一つとして扱われることもある。

データ


種 別 未確認飛行物体
目撃地 中国(湖北省松滋県)
年 代 1880年5月8日
サイズ 不明
備 考 地方誌の公式記録とされている事件