ヘスダーレンの光【Hessdalen lights】
珍奇ノート:ヘスダーレンの光 ― ノルウェーで観測される謎の発光現象 ―

ヘスダーレンの光とは、ノルウェー中部のヘスダーレン渓谷で観測される謎の発光現象のこと。

空中に様々な形の発光体が出現し、静止したり高速移動する様子が目撃されている。


基本情報


概要


ヘスダーレンの光(ヘスダーレン現象)とは、ノルウェー中部のヘスダーレン渓谷で観測される未解明の発光現象で、白色・黄色・赤色などの光が空中に静止したり高速で移動したりする様子が記録されている。

地元では1930年代頃から類似の発光が目撃されていたとする記録・証言があるとされるが、科学的観測が開始されたのは1980年代である。1981年から1984年にかけて発光の出現頻度が急増し、ピーク時には高頻度で観測されたとされる。その後は発生数が減少したものの現在も低頻度で観測が続いており、自然現象としては異例の長期観測対象となっている。

発光は球状または楕円状の形態をとり、数秒から数分間持続することがある。動きは静止、緩慢な移動、高速の直線運動、ジグザグの軌道など多様で、地形や気象条件との明確な相関は確認されていない。現象は肉眼観測だけでなく、写真、ビデオ、レーダー、分光観測など複数の手段で記録されており、分光観測ではプラズマ状と解釈されるスペクトルが記録された例がある。

1983年にはノルウェーの研究者らによって「Project Hessdalen」が開始され、現地に自動観測ステーションが設置された。レーダー、分光器、自動撮影装置などが常時稼働し、発光の出現を記録する体制が整えられたことで、自然現象としては珍しく長期間にわたる科学的データが蓄積されている。

現象の原因については複数の仮説が提案されているが、決定的な結論には至っていない。主な仮説には、岩盤の圧電効果や地電流によって発生する発光現象とする説、地質条件と大気条件が組み合わさって生じる自然プラズマ説、金属粒子や粉塵の酸化反応による発光現象とする説などがある。一方で、人工物や航空機の光を誤認したとする説もあるが、レーダー反応や分光データを完全に説明するには不十分とされる。

ヘスダーレンの光は、個人証言に依存するUFO事件とは異なり長期間にわたる観測データが存在する点で特異な位置づけにある。一方で、その不可解な発光・移動特性からUFOコミュニティでもUAPの一種として言及されることがあり、現在も未解明の自然発光現象として研究対象となっている。

データ


種 別 珍現象
目撃地 ノルウェー
年 代 1930年代~
サイズ 不明
備 考 UFOコミュニティで扱われることがある