アイダハル【Aidakhar】
珍奇ノート:アイダハル ― カザフスタンの湖沼で目撃された水棲UMA ―

アイダハルとは、カザフスタンの湖沼で目撃されている水棲の未確認生物(UMA)のこと。

体長12~20メートルの水面を蛇行する生物といわれ、ウミヘビやネッシーのような姿ではないかと推測されている。


基本情報


概要


アイダハルは、カザフスタンのジャンブール州にあるコッコーリ湖と周辺の湖沼で目撃されているUMAであり、巨大なヘビのような姿であったことから、カザフ語で「大きな蛇」を意味する「アイダハル(Aidakhar)」と名付けられたという。

なお、主にコッコーリ湖で目撃されているため「コッコーリ」または「コッコーリ湖の怪物」と呼ばれることが多く、アイダハルという名前は あまり浸透していないらしい。

特徴については、体長は12~20メートル、頭の大きさは長さ1.8メートル・幅0.9メートル、長い首で、背中にコブがあり、トランペットのような声で鳴く などの多種多様な目撃情報があるとされる。このことから、姿については アパトサウルスのような竜脚類型、ネッシーのような首長竜型、シーサーペントのような海蛇型など 様々な説が唱えられている。

なお、アイダハルは1975年頃から目撃されており、この年に現地で目撃した地質学者は「巨大なヘビのような生物が波を立てて水面に現れた。頭の大きさは6フィート(約1.8m)であり、全長は50フィート(約15m)ほどだろう。危険を感じたので銃を取りにキャンプに戻ったが、帰ってきた時にはすでに水中に潜っていた」と語っているという。

また、海外サイトによれば 地元には「かつて世界を支配したヘビだった」というような伝説があるとされ、「アイダハルが通り過ぎれば水が綺麗になる」「渦巻きなどの奇妙な現象はアイダハルが起こしている」と信じられているようだ。

アイダハルの特徴
・水面を蛇行して進む
・体長12~20メートル(15メートルとする説もある)
・頭の大きさは長さ1.8メートル・幅0.9メートル
・長い首を持つ
・背中にコブがある
・トランペットのような鳴声

データ


種 別 水棲UMA
目撃地 カザフスタンの湖沼(コッコーリ湖)
年 代 1975年以降
体 長 12~20メートル
備 考 竜脚類型・首長竜型・海蛇型のUMAとする説がある反面、流木・巨大魚の誤認という説がある

伝説


アイダハルは、かつて世界を支配したヘビであった。他の生物の血を吸って生きており、蚊を下僕として地球上のあらゆる場所に派遣し、様々な生物の血を味見させて良質な血の情報を集めさせた。

ある日、旅から戻ってきた蚊は仲の良いツバメと出会ったので、互いに情報交換することにした。そこで蚊は「人間の血は最高だ」と語ると、ツバメは それをアイダハルに伝えないように説得した。しかし、蚊はアイダハルの忠実な下僕だったので、主に逆らうワケにはいかなかった。

蚊はツバメの説得を無視してアイダハルの元へ向かうと、ツバメは後を追いかけて鋭いクチバシで蚊の舌をつかんだ。これ以来、蚊は喋ることができなくなった。

これに怒ったアイダハルは牙や尾でツバメを襲い、尾羽の真ん中からいくつかの羽を引き抜いたが、力加減を誤って地に落ちてしまった。そして、これ以来 ツバメの尾羽はフォークのように割れてしまったという。