ビッグバード【Big Bird】
珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―

ビッグバードとは、北米大陸で目撃されている巨鳥のUMAのこと。

翼長は10メートル以上もあるといわれるが、姿については鳥型や翼竜型など様々なものがある。

また、現地の伝説にちなんでサンダーバードと呼ばれることもある。


基本情報


概要


ビッグバードとは、1800年代半ばから現在にかけて北米大陸を中心に目撃されている巨鳥のUMAのことであり、目撃情報によって姿が異なることから、その総称としてこの名で呼ばれている。また、北米大陸の先住民族に伝えられている巨鳥の伝説からサンダーバードと呼ばれることもある。

ビッグバードの目撃情報は 主に鳥型と翼竜型に分かれており、鳥型の場合は 黒や灰色などの暗色の羽毛に覆われていたというものや、コンドルのような姿としていたといわれ、翼竜型の場合は 羽毛は無く、コウモリのような翼を持っていたといわれることが多く、そのいずれもが翼長3.5~10メートルという巨体を有していたとされる。なお、目撃証言には人が襲われたというものや、家畜を掴んで飛んでいたというものもあるため、現地では危険な生物として見られている場合もある。

また、ビッグバードが捕獲されたり、撃ち殺されている様子を収めた写真が出回っている。しかし、これらの写真の多くが出所不明であるため、捏造された写真であるという意見も多い。その一方で、今でも目撃情報が絶えることなく、Youtubeなどに動画がアップロードされていることもあるという。

鳥型のビッグバードの特徴
・翼長3~10メートル以上
・羽毛は黒や灰色(白く光沢のある羽という話もある)
・長いクチバシを持つ
・首回りに白いリング状の模様がある
・頭部に羽毛が生えてないなかった

翼竜型のビッグバードの特徴
・翼長10メートル前後
・滑らかな皮
・羽毛はなく、コウモリのような翼
・ワニのような顔

伝説の巨鳥としてのサンダーバード


カナダやアメリカの先住民族にはサンダーバードという巨鳥の伝説があり、雷を自在に操ることができ、人々を守るために怪物や悪霊と戦ったり、人々を飢餓から救うために食糧を運んでくる などといわれている。

また、現地ではトーテムポールになっていたり、部族の署名や民族衣装のシンボルとしても使われている。

ビッグバードの正体について


ビッグバードの正体については、目撃証言などから 翼竜の生き残り説 や 絶滅した巨鳥の生き残り説 などが唱えられている。中でも既に絶滅したとされる アルゲンタビス や テラトルニスコンドル の生き残りという説が多いようだ。

また、懐疑的な意見としては、現存するカリフォルニアコンドルやオオワシという説がある。

データ


種 別 UMA
目撃地 アメリカ・カナダ(他にイギリス・ブラジル)
年 代 19世紀半ば
翼 長 10メートル前後
備 考 先住民族の伝説にちなんでサンダーバードと呼ばれることもある

ビッグバードの写真


以下はビッグバードとされる写真である。このような写真はネット上に数多く出回っているが、いずれも詳細が分かっておらず、以下には捏造と噂される写真も含まれている。

鳥型のビッグバードの写真


珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
1970年代のカナダの特集番組で紹介された画像らしい

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
サンダーバードのイメージイラスト?

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
釘付けにされたビッグバード


翼竜型のビッグバードの写真


珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
1864年にミシシッピ州で撃ち落とされた翼竜(別説もある)

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
1860年代に撃ち落とされた翼竜

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
捕らえられた翼竜

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
猟師らしき人々と共に写る翼竜

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
猟師らしき人々に釘付けにされた翼竜(捏造説もある)

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
1886年にアリゾナ州の民家に激突したとされる翼竜

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
1890年にアリゾナ州トゥームストーンで撃ち落とされた翼竜

珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―
2008年にモンタナ州のフラットヘッド湖で目撃された翼竜


目撃情報


1864年の目撃例


1864年、アメリカのミシシッピ州ヴィックスバーグ市近郊で翼竜のような巨大生物が捕らえられて写真に収められた。その写真には南北戦争時代の兵士が一緒に写っているが、写真に関する情報が少なく、捏造説もあるらしい。

1868年の目撃例


1868年、、アメリカのミシシッピ州ティッパ―郡にある小学校で、校庭にいた少年が巨鳥に襲われるという事件が起こった。騒ぎに気付いた大人達が校庭に出た時には巨鳥は少年を掴んで空高く舞い上がっており、周囲のざわめきに驚いたのか、巨鳥は上空で少年を放してしまったため、少年は墜落死してしまったという。

1886年の目撃例


1886年、アメリカのアリゾナ州にあるトゥームストン近郊の牧場の労働者が一羽の巨鳥を仕留めて写真に収めた。その巨鳥の翼長は男6人が腕を伸ばして並んだときの長さと同等であり、その写真から翼長は10メートルほどと推測されている。

1890年の目撃例


1890年4月、アメリカのアリゾナ州で2人のカウボーイが大きな翼を持つ巨大生物を撃ち落とした。それは 滑らかな皮で、羽毛のないコウモリのような翼を持っており、顔はワニに似ていたという。また、その生物の死体を釘付けにして翼を広げてみたところ、その長さは納屋の幅を超えていたともいわれている。

この出来事は地元の新聞記事にもなり、写真を見たことがあるという証言も多いとされているが、その写真のコピーは未だに発見されていないため、この事件はガセネタとして歴史的には認められていないという。

1897年の目撃例


1897年、アメリカのモンタナ州にあるインディアン居留区で、ある夫婦が正体不明の巨鳥を目撃した。その巨鳥は首回りに羽飾りのようなものがあり、頭部には羽毛が生えてなかったという。なお、これは現地に伝説として伝わるサンダーバードではないかともいわれたという。

1948年の目撃例


1948年の4~5月まで、アメリカのイリノイ州アルトンを中心として正体不明の巨鳥の目撃が多発したという。なお、さらに詳しい目撃情報には以下のようなものがある。

4月4日、元陸軍大佐の男がアルトン上空を飛行中に巨鳥を目撃した。それはグライダーか小型飛行機と見間違えるほど巨大であり、翼長はおよそ10メートルほどであったという。また、この数日後にも農夫が同じような巨鳥を見たと証言している。

4月10日、イリノイ州オーバーランドの住人が夫婦で巨鳥を目撃し、飛行機かと思ったが羽ばたく様子から鳥だと分かったと証言しているという。

4月24日、アルトンの上空に巨鳥が出現し、一般市民や警察官など多数に人間に目撃された。目撃者の証言によれば、巨鳥の胴体は魚雷と同じぐらいの大きさだったという。

4月26日、ミズーリ州セントルイスにて、地元の整形外科医が巨鳥を目撃した。それは灰色がかった黒い翼を持っており、はじめは飛行機の近くを飛行していたが、すぐに雲の中に姿を隠してしまったという。

5月5日、アルトンの上空に巨鳥が出現し、警察が出動するほどの騒ぎとなった。さらにその夜、ミズーリ州セントルイスに住む婦人が巨鳥を目撃しており、それは家ほども巨大だったと証言しているという。

1954年の目撃例


1954年2月27日、アメリカのオレゴン州ヒルズボロである父子が正体不明の巨鳥を目撃した。それは白い光沢のある羽を持ち、ジェット機と見間違うほど巨大で、主に高高度で飛行しており、時に急降下したり、弧を描くように飛んだりしていたという。

1957年の目撃例


1957年3月、アメリカのペンシルバニア州リノーボに住む男が、150メートルほど上空を飛行する巨鳥を目撃した。その翼長はおよそ7.5~9メートルあり、3週間にわたってたびたび目撃されたという。

1968年の目撃例


1968年7月、アメリカのイリノイ州キーニービルで、ある男がトウモロコシ畑の上空を飛ぶ巨鳥を目撃した。それは全身がフサフサした白い羽で覆われていたが、頭と首には羽毛が無く、皮膚が剥き出しになっていたという。

1973年の目撃例


1973年3月31日、アメリカのペンシルバニア州ライカミング郡で、スキー場付近を車で走行していた夫婦が上空を飛行する巨鳥を目撃した。それは全身真っ黒で、翼をゆっくりと羽ばたかせながら飛んでいたという。

1977年の目撃例


1977年の7月頃、アメリカのイリノイ州ローガン郡で巨鳥が子供を襲うという事件が起こったという。なお、さらに詳しい目撃情報には以下のようなものがある。

7月25日の夜、ローンディールという町で10歳の少年が自宅の庭で友人とかくれんぼをして遊んでいたところ、2羽の巨鳥が舞い降りてきて少年の背中を掴んで飛び去ろうとした。少年の悲鳴に気づいた母親が駆けつけると今にも飛び立とうとする様子だったので、慌てて足にしがみつくと、巨鳥は少年を放して逃げ去っていったという。なお、母親の証言は、その巨鳥は体長1.3メートル以上、翼長3メートル以上で、全身が真っ黒な羽毛に覆われており、長い首の周囲にはリング状の白い模様があり、クチバシは15センチほどで先端が鉤のように曲がっていたと証言している。

7月28日、イリノイ州でドライブをしていた大学生が上空を飛行する2羽の巨鳥を目撃した。また、同日の夕方、マクリーン郡で農業を営む夫妻が友人と共に人間ほどの同体を持つ翼長3メートル以上の巨鳥を目撃したという。

7月29日、ブルーミントン市在住の郵便配達員がトラックで配達している途中に高速道路の上空を飛行する巨鳥を目撃した。それは黒々とした羽毛に覆われたコンドルのような鳥で、翼長は3メートル以上、丸々と太った胴体に一直線に伸びた尻尾があり、鋭い鉤爪のついた60センチ以上のを足でブタのようものを掴んでいたと証言しているという。

7月30日、イリノイ州のシェルビービル湖で釣りをしていた男が、2羽で飛行する巨鳥の写真撮影に成功した。その写真には比較対象が写っていなかったので詳しい大きさは分析できなかったが、男は翼長3.6メートル以上と証言しているという。

2000年の目撃例


2000年7月6日、アメリカのペンシルバニア州エリー郡で、ある男が公営墓地から飛び立つ巨大な鳥を目撃した。それは全身がダークグレーの羽毛で覆われており、翼長はおよそ4~5メートルもあったという。

2001年の目撃例


2001年9月25日、アメリカのペンシルバニア州グリーンズバーグに正体不明の巨鳥が出現した。目撃者によれば、全身真っ黒で、翼長はおよそ3~4.5メートルもあり、180メートル以上の上空をゆっくり飛んでいたという。

2002年の目撃例


2002年、アラスカ上空に正体不明の巨鳥が数週間にわたって出現した。目撃情報によれば、それは巨大なワシのような姿をしており、翼長は4メートル以上もあったという。

他国のビッグバード


ブラジルのビッグバード


珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―

1976年、ブラジル南部のリオ・グランデにて上空を飛行するビッグバードが目撃された。目撃情報によれば、体長1.5メートルほどで、羽毛のないコウモリのような翼を持ち、クチバシが長く、猿のような顔だったという。また、さらに詳しい目撃情報には以下のようなものがある。

1月1日、2人の少年が外で遊んでいたところ、上空を飛行するビッグバードを目撃した。それは体長1.5メートルほどで、大きな頭には赤い目がついており、顔はゴリラのようで、長いクチバシと鋭い鉤爪のついた足を持っていたという。その翌日、少年の父親が庭で8センチほどの三本足の足跡を見つけたので、近くにいると思って外出を禁じたという。

1月7日、警察官が巡洋艦のヘッドライトに照らされる巨鳥を目撃した。その数分後、同僚の警察官も飛行する巨鳥の影を目撃しており、それはコウモリのようだったと語っているという。

1月14日、ある少年がコウモリが羽ばたくような音を聞いたと思うと、突然 大きな鉤爪に掴まれて着ていたTシャツが破れてしまった。すぐに振り返ると、そこには 赤い目で、猿のような顔をした、長いクチバシを持つ鳥のような生物がいたという。また、同時期に学校の教師も翼長3.7メートル以上の巨鳥を目撃しており、教師のうち一人はその生物の絵として翼竜のような生物を描いたという。

中国に流れ着いたプテラノドン


珍奇ノート:ビッグバード ― 北米大陸で目撃されている巨鳥のUMA ―

2007年12月、中国の大連の海岸に長いクチバシを持つ巨大生物の死骸が漂着した。それは頭部だけだったが約3メートルもあり、その形状が古代の翼竜に似ていることから、墜落死したプテラノドンの死骸ではないかといわれたという。

しかし、この形状はクジラにも似ていることから、正体についてはクジラ類の死骸であるという説もある。