ラケルタファイル ― 爬虫類人の女性へのインタビュー記録 ―

ラケルタファイルとは、2000年頃にネット上で流布した爬虫類人へのインタビュー記録のこと。
ラケルタと名乗る女性型の爬虫類人に対して行われた会話記録が文章化されたものとなっている。
その内容は、爬虫類人や異星種族、UFOに関するものなど多岐にわたっている。
ラケルタファイルの概要
ラケルタファイルとは、2000年前後にインターネット上で流布された「爬虫類人へのインタビュー記録」とされる文書である。なお、爬虫類人は女性型で、インタビューの中で自らを「ラケルタ(Lacerta)」と称したことから、この記録は「ラケルタファイル(Lacerta File)」と呼ばれている。
このファイルは二部構成になっており、1999年12月に行われたとされるインタビューは「ラケルタファイルⅠ」、2000年4月に行われたとされるインタビューは「ラケルタファイルⅡ」にまとめられている。なお、インタビュアーはスウェーデン在住の「Ole K」と名乗る人物とされている。
文書形式については、Ole Kがラケルタにインタビューを行い、その音声記録を書き起こしたような体裁になっており、途中にはOle Kによる背景説明や注釈も記されている。内容は非常に多く、カテゴリ別に整理されているわけではないため、全体像を把握するには整理が必要である。
インタビュー内容については、ラケルタと人間がコンタクトを取ることになった経緯にはじまり、ラケルタ自身やその種族に関する説明、ラケルタが知る地球の歴史、異星種族の情報、UFOに関することなど、多岐にわたっている。それらをまとめると以下のようになる。
1.ラケルタ自身のこと
ラケルタのプロフィール
ラケルタがインタビューで語った自身についての情報をまとめると以下のようになる。なお、ラケルタは自身の種族を地球由来の爬虫類人種であるサウリアン(Saurians)と表現しているため、以降はこの種族をサウリアンと表記する。
・通 称:ラケルタ(Lacerta)
・本 名:Sssshiaassshakkkasskkhhhshhh(人間の舌では正しく発音不可とされる)
・年 齢:57,653サイクル(人間換算で約28歳)
・性 別:女性
・種 族:サウリアン(地球由来の爬虫類人種)
・役 割:人類の社会的行動を研究する学生
・容 姿:魅力的な茶色の髪の女性(擬態能力でそう認識させる)
・能 力:擬態能力、テレパシー、念動力など
・備 考:スウェーデンの森林地帯にある地上への入口から来たと述べている
人間との接触について
ラケルタによれば、1998年にスウェーデンの森林地帯で生物標本を収集していた際、偶然に人間の住む小屋を発見したことが接触の契機になったという。当初は人類社会への好奇心から小屋の住人であるE.F.との交流を開始し、その後、E.F.の知人であるOle Kによるインタビューを受けることになったとされる。
・契 機:1998年にスウェーデンの森林地帯で人間の小屋を見つけたこと
・理 由:ラケルタ自身の好奇心によるもの
・接触者:小屋の主であるE.F.(最初の接触者) → その知人のOle K(インタビュアー)
・目 的:真実を公表した場合の人類が反応の観察と、人類の生存に関わる情報の提示
・条 件:写真撮影禁止(スケッチのみ許可)
・備 考:E.F.との接触は複数回継続された(Ole Kによるインタビューは2回)
2.サウリアンについて
サウリアンの起源と歴史
ラケルタによれば、自身の種族は地球由来の爬虫類人種であり、人類よりも遥か以前から地球上に存在していたという。生物学的には、地球に存在していた古代爬虫類系統「サウリアン」から進化した種族であり、長い進化の過程を経て高度な文明を築いたと説明している。
その後、地球環境の変化などによって地表での活動が困難になったため、種族の大部分は地下世界へ移住したのだという。現在では、地球各地の地下に存在する大規模なコロニーを拠点として生活しているとされる。
また、古代には人類との接触もあったとされ、エジプト文明やインカ文明をはじめとする古代社会では神として崇拝された時代があったと語っている。一方で、後世の宗教文書では彼らの存在が誤解され、聖書に登場する「蛇」などの邪悪な存在として描かれるようになったと主張している。
なお、ラケルタは自身の種族とは別に、宇宙には「地球外起源の爬虫類人種も存在する」と語っている。ただし、自身の種族については地球を起源とする存在であり、地球外生命体ではないと明確に主張している。
サウリアンの身体構造
ラケルタによれば、サウリアンの身体構造は以下のようであるとされる。
・身 長:成体は1.6~1.8メートル
・外 見:爬虫類的特徴を持つ二足歩行の人型(人間に近く、尾は無い)
・体 色:皮膚は緑がかったベージュ色(淡い緑色)
・皮 膚:膝より上・肘より上の部分には鱗があり、全体的に茶色の不規則な斑模様がある
・性 差:外性器を持ち、女性には乳房がある(3000万年前から授乳するように進化)
・体 毛:頭髪のみ(人間よりも太く、緑がかった茶色)
・頭 部:大きな目、丸い耳(蓋がある)、尖った鼻(鼻孔の間にはV字型のくぼみ)
・眼 部:大きな黒い瞳孔に緑色の虹彩(瞳孔は縦長〜楕円形に変化)
・口 部:白くて長い強靭な歯を持つ(人間よりも鋭い)
・手 足:手足の指は五指で、手指は人間より細長く、指紋は無い。爪は灰色で男性は長い
・背 部:背中には脊椎に沿った板状の突起があり、神経・血管が集中する敏感な器官となっている
・体 温:変温動物であるため、外的な体温調節が必要となる
・生 殖:卵生だが、性交が必要であり、卵は一定期間は胎内で育てられる
・その他:ヘソを持たない(へその緒のような構造はあるが、卵生であるため)
・備 考:年齢ごとに頭髪を異なる色に染める伝統がある
サウリアンの能力と特性
ラケルタによれば、サウリアンの能力と特性は以下のようであるとされる。
・暗視能力:人間より大きな目と高感度の視覚器官を持ち、暗い環境でも視認能力が高いとされる
・温度感知能力:鼻孔の間にあるV字型の器官によって、周囲の温度を感知できるとされる
・高感度聴覚:人間より広い音域を聞き取ることができる高性能な聴覚を持つとされる
・磁場感知能力:地球磁場を感知し、方角を正確に把握できる
・高い知能:人類を大きく上回る科学・技術・歴史に関する知識を持つとされる
・高い身体能力:人間より強靭な身体構造を持ち、鋭い歯や爪を備える
・擬態能力:人間の精神構造に作用し、本来の姿ではなく「人間の女性」として認識させる
・テレパシー能力:基本的な意思疎通手段であり、相手の意識や思考情報を読み取ることができるとされる
・サイコキネシス:物体に触れずに動かしたり、浮遊させたりする能力を持つ(殺生も可能だが禁止)
・食性:肉の摂取が必須であるとされ、ほかに果物、野菜、菌類なども食するとされる
・服装:一人でいる場合は裸で過ごし、公共の場に行く際には薄く柔らかい服を着る(男女色違い)
・家族制度:血縁関係だけでなく、独自の名前体系によって所属する40〜70人規模の集団を形成するとされる
・熱源設備への依存:変温性の身体を維持するため、人工的な紫外線や熱源を利用して体温を調節している
サウリアンの居住環境と社会構造
ラケルタによれば、サウリアンは地表から約4.3キロ地下に存在するドーム状の空洞を拠点として生活しているという。この空洞は約3000年前にコロニーとして整備され、天井構造の大部分は人工的に組み込まれているとされる。ドーム自体は平面状の楕円形であり、直径は約2.5キロ、高さは約220メートルに達するとされている。
ドーム内には合計5つの大型人工光源が存在し、地下環境で生活するための光や熱を供給しているとされる。また、中心部には白灰色の円筒形建造物が存在し、ドームの支持構造を担うと同時に、宗教施設、気候制御施設、照明管理施設、住民の行動管理施設などを兼ねた中心的な役割を持つという。さらに、地表へ通じるエレベーター設備も存在し、その一つは地表近くの岩山に隠されたUFOの格納施設へ接続しているとされている。
居住施設については、中心の支柱を軸として同心円状に配置されており、建物の多くは低い円形・ドーム状の構造をしているという。外周部には動物飼育区域や植物栽培区域、キノコ栽培施設なども存在するとされる。ラケルタが暮らす小規模なコロニーには約900人が居住していると述べられている。なお、コロニー全体のエネルギーは核融合を利用した発電によって供給されているとされている。
社会構造については、高度に組織化された社会を形成しており、複数のグループや階級によって構成されているという。階級の振り分け基準などについて詳しい説明はないが、上位に属するほど行動の制約が少なくなることが会話の中で示唆されている(地表へのアクセスや人類との接触許可など)。また、成長過程で行われる儀式も重要視されており、成人時の名前は宗教的あるいは科学的な啓発を経た後に与えられる独自のものだと語られている。
サウリアンのシンボル
ラケルタによれば、サウリアンには種族を表す2種類の主要なシンボルが存在するとされる。これらは単なる装飾ではなく、サウリアン社会における識別標章として使用されているという。
最も古いシンボルは、黒い背景に描かれた「4枚の白い翼を持つ青い蛇」であり、色にも宗教的な意味があると述べている。この象徴は過去にはサウリアン社会の一部で使用されていたが、現在では非常に珍しいものになっているという。また、ラケルタは人類が古代文書の中でこのシンボルを模倣していると主張している。
もう一つのシンボルは、人間でいう「ドラゴン」に近い姿をした円形の象徴であり、その中央には7つの白い星が配置されているという。このシンボルは現在ではより一般的に使用されているとされ、ラケルタは地下施設や円筒形の機体にこの印が存在する場合、それらはサウリアンに関連するものだと説明している。
サウリアンのテクノロジー
ラケルタによれば、人類を遥かに超える高度な科学技術を有しており、地下コロニーの維持や太陽系内での活動を可能にする技術を発展させているという。特に、エネルギー技術、宇宙船、医療技術、物質操作技術などの分野で高度な発展を遂げていると語っている。
・人工光源:ドーム内には5基の大型人工光源があり、重力源を利用して紫外線や熱を供給するとされる
・気象制御:ドーム中心部の円筒形建造物で、ドーム内の気象をコントロールしているとされる
・核融合発電:核融合を利用した発電設備を使用しているとされる
・宇宙船技術:円筒形の宇宙船を保有しており、太陽系内にも基地や植民地を有するとされる
・重力制御技術:重力を操作する技術を有し、宇宙船の推進などに利用しているとされる
・医療技術:高度な医学知識を有し、身体の修復や長期間の生命維持が可能であるとされる
・情報技術:高度なコンピューター技術や情報処理能力を有するとされる
・物質操作技術:原子や分子レベルで物質を制御する高度な技術を持つとされる
・遺伝子工学:自種族の進化や生物操作に利用してきたとされる
・透明化技術:光学的な制御によって物体を視認できなくする技術が存在するとされる
・食料生産:肉食が必須なため動物飼育区域を備えており、他に植物・キノコ栽培も行っているという
サウリアンの活動領域
ラケルタによれば、主要なコロニーは地球各地に存在し、地表から離れた環境で独自の文明を維持しているとされる。具体的に挙げられている地域は以下の通りである。
・北極圏(Beyond the Arctic)
・南極圏(Beyond the Antarctic)
・内陸アジア(Inner Asia)
・北アメリカ(North America)
・オーストラリア(Australia)
3.人類について
人類の起源
ラケルタによれば、人類は自然進化によって誕生した存在ではなく、太古の地球に来訪した異星種族イロヒム(Illojiim)の遺伝子操作によって作られた種族であるという。具体的には、約200万〜300万年前に人類の祖先となる原始的な霊長類に対して大規模な遺伝子改変を行い、短期間で高度な知性を持つ種へと進化させたと述べている。なお、この遺伝子操作は一度ではなく、長い期間にわたって複数回行われたと説明している。
一方で、ラケルタ自身の種族である地球由来の爬虫類人種は、人類創造には関与しておらず、その過程を観察していた立場であったと語っている。ラケルタは、人類が異星種族による遺伝子操作によって生み出された存在であるのに対し、自身の種族は外部から創造された生命ではなく、地球上に存在していたサウリアンから進化した自然発生的な生命系統であると主張している。
※イロヒム:ラケルタの語る異星種族。旧約聖書の創世記に登場する「エロヒム(Elohim)」との関連が指摘される
ラケルタが語る人類史
ラケルタによれば、地球の歴史は人類が誕生する以前から、地球外生命体による干渉や高度な文明との接触によって大きく影響を受けてきたという。以下は、ラケルタの語った地球の歴史を時系列で整理したものである。
太古の地球では、高度な知的生命体は存在しておらず、長い時間をかけて生命が進化・発展していったとされる。その過程で、地球由来の爬虫類系統であるサウリアンが進化し、高度な知性と文明を獲得したという。
約6500万年前、恐竜絶滅期に地球外から来訪した2つの高度な異星種族による戦争が発生したとされる。一方は人型の異星種族、もう一方は爬虫類型の異星種族であり、この戦争によって地球環境にも大きな影響が及んだという。ただし、この宇宙由来の爬虫類人種はサウリアンとは無関係であり、サウリアンは地球上で独自に進化を歩んでいったと説明している。
約200万〜300万年前、異星種族イロヒムが地球を訪れ、原始的な霊長類に対して遺伝子操作を行ったとされる。この操作によって人類の知能や身体的特徴が変化し、現代人類の祖先となる人類種が創造されたという。なお、サウリアンはイロヒムによる人類創造を静観していたとされる。
数千年前、創造された人類が文明を形成するようになると、サウリアンも人類社会と接触するようになり、エジプトなどのいくつかの古代文明では神や超越的な存在として崇められた時代があったと述べている。しかし、イロヒムによる人類への思想的・宗教的な教育の中で、サウリアンは邪悪な存在であり、人類を欺く存在であると教えられるようになったという。なお、その顕著な例として旧約聖書創世記に登場する「蛇」の存在を挙げている。
古代以降、人類文明が発展するにつれて両者の関係は変化し、サウリアンは次第に地表から距離を置くようになったとされる。その後、地下コロニーを拠点として活動するようになり、人類と接触する際には擬態能力を利用して姿を隠すようになったという。なお、この擬態能力の精度には個体差があるため、人類とのトラブルを避けるために地表に出入りすることは厳しく管理されるようになったと述べられている。
4.異星種族について
サウリアンの科学における宇宙観
ラケルタによれば、サウリアンの科学では、人類とは異なる宇宙構造の概念が存在するとされる。まず、すべての存在領域を包括する概念として「Omniverse(オムニバース)」があり、その内部には複数の異なる領域が存在しているという。
ラケルタは、オムニバースに含まれる存在領域を「this universe(この宇宙)」「another bubble(別のバブル)」「plane(プレーン)」に分類して説明している。また、人類が用いる「次元」という概念では、これらを正確に表現することはできないとも述べている。
・Omniverse(オムニバース):すべての宇宙・存在領域を包括する最上位概念
・this universe(この宇宙):地球を含む、サウリアンが属する宇宙領域
・another bubble(別のバブル):「この宇宙」とは異なる、並列的に存在する別の宇宙領域
・plane(プレーン):通常の宇宙構造とは異なる、別階層の存在領域
イロヒムとは?
ラケルタによれば、イロヒムは約150万年前に"この宇宙"に属するアルデバラン(おうし座α星)の恒星系から来訪した異星種族であり、高度な科学技術を有しているとされる。他の惑星の生物に興味を持っていたことから、遺伝子操作による人類の創造を行ったと説明されている。
身体的特徴については、非常に背の高く、金髪と白い肌を持つ人型種族であるとされる。また、太陽光を苦手としており、強い日光は皮膚や目に悪影響を与えるため、地球環境への適応には制限があったという。
イロヒムは、初めて地球を訪れた当初はサウリアンとも友好的に接しており、一時期は良好な関係で交流していたが、来訪の目的が地球を新たな動物園的惑星へと変えることだったため、それを受け入れなかったサウリアンとは疎遠になっていったという。
なお、イロヒムは最初の訪問で地球の類人猿のアブダクションを行い、約1~2万を捕獲すると数百年間は地球を離れていったとされる。それから、遺伝子操作で進化させた類人猿を連れて地球に戻り、再び去っていったと述べられている。
遺伝子改造された類人猿は、脳と身体構造を強化され、精神性を高める教育を施されており、やがて道具や火を使うことを覚えたという。また、イロヒムが去った約1000年間はサウリアンとも共存関係にあり、特に争いなどは生じなかったとされている。
それから、イロヒムは約2万3000年の間に類人猿の遺伝子改造実験を繰り返し、約70万年前に現代人類より高度な技術や言語能力を持つ人類種が誕生したとされる。この人類種はサウリアンとも共存していたが、後にイロヒムによる思想教育によって、サウリアンを邪悪な存在として認識するようになったという。
しかし、その数世紀後に最初の人類種はイロヒムによって絶滅させられ、さらに別の人類の創造実験が繰り返し行われたとされる。イロヒムによる人類創造はこれまでに7つの系列に及び、そのうち第5人類は約7万5000年前に巨大なピラミッド建造物を残し、第6人類は約1万6000年前にビミニ地域の海底都市を築いたという。そして現在の人類は、約8500年前に創造された第7人類にあたるとされる。
サウリアンとイロヒムの戦争
ラケルタによれば、サウリアンとイロヒムは長期間にわたって対立し、大規模な戦争にまで発展したとされる。その原因は、イロヒムが地球で遺伝子改造実験を繰り返すことに対する反発であると述べられている。なお、遺伝子改造実験による人類創造について、イロヒム同士でも内部抗争があったとされる。
サウリアンとイロヒムの最終戦争は約5000年前に発生し、地表および地球周辺の宇宙空間で行われたという。イロヒム側は強力な音響兵器を使用してサウリアンの地下都市を攻撃し、サウリアン側はイロヒムの地上施設や宇宙基地を破壊したと述べられている。
当時の人類は、両種族の持つ高度な技術での戦争を理解できず、これを「神話」として記録したとされる。その際、第6人類・第7人類にとって神のような存在として認識されていたイロヒムは「これは善と悪の戦いであり、我々は善、敵方は悪である」と人類に教えたのだという。
だが、サウリアン側からすれば、地球という母星を守るための戦争という大義名分があったため、イロヒムと戦い続ける道を選んだとされる。その結果、4943年前にイロヒムは理由不明のまま地球を去ったため、サウリアンの歴史家はこの年を戦争に勝利した年と定義づけたと述べられている。
その後、残された人類は独自に文明を発展させていくことになったが、サウリアンの多くは南方の部族と接触し、自分たちを邪悪な存在ではないと理解させることに成功したという。しかし、現代に至るまでに他の異星種族が来訪し、イロヒムの残した思想体系を再利用して自らを神とする教義を流布したとされる。
また、ラケルタはイロヒムについて「現在は地球に戻る兆候は無いが、歴史を遡ると数千年単位の空白を経て再び現れたこともあるため、将来的に来訪して人類を絶滅させる可能性がある」と述べている。そして、この危険性を伝えることも接触の目的の一つであるとしている。
現在地球に存在するとされる異星種族
ラケルタによれば、サウリアンが把握している異星種族は「14種族(+1種)」であるとされる。ただし、具体名が明示されているのはイロヒムぐらいであり、その他の種族名は登場しない(グレイは名前だけで登場するが、異星種族の実体ではなく、精神干渉によって見せられる姿の例として説明されている)。
14種族の内訳は、「this universe(この宇宙)」に属する11種族、「another bubble(別のバブル)」から来た2種族、異なる「plane(プレーン)」から来た高度な種族1種族で構成されるという。なお、これらの異星種族の行動傾向や特性は以下の通りである。
中立的な異星種族(大多数)
多くの異星種族は、人類を原始的な生命体として観察しているだけであり、積極的な干渉は行わないとされる。また、一部の種族とはサウリアン側との協力関係も存在すると述べられている。
敵対的な異星種族(3種族)
敵対的な3種族は、地球の資源や生物情報を目的として活動しているとされる。彼らは「銅、水に含まれる水素、大気中の特定元素、さらに人間や動物のDNAを求めている」と説明されている。
また、その一部はいくつかの政府と接触し、資源と引き換えに技術提供を行ったとされる。さらに、そのうち2種族は人間の身体組織や生殖細胞にも関心を持ち、アブダクションが発生する原因の一つになっているという。
高次領域から来た異星種族(1種族)
異なる「plane(プレーン)」から来た高度な異星種族は、強力な精神能力を有しており、人類や他の異星種族の精神への干渉も可能であるとされる。しかし、地球への関心は他の種族とは異なり、主な目的は観察であるため、敵対的な存在ではないと説明されている。
異星種族が銅を求める理由
ラケルタによれば、異星種族が地球に関心を持った理由は、生物や未発達な生命体ではなく、主に地球に存在する資源である「銅」の存在であったという。その理由として、銅は一部の高度な技術を持つ種族にとって、特殊な技術用途に利用される重要な物質であると説明されている。
銅を特定の不安定元素と組み合わせ、強力な電磁場や放射線場の中で融合させることで、特殊な性質を持つ「力場」を生成できるとされる。この技術は宇宙船の推進システムなどに利用されており、地球の銅資源を巡って異星種族間の争いが発生したと述べられている。
※ゼカリア・シッチンによる古代宇宙飛行士説では、アヌンナキ(異星種族)が「金」を求めて地球に来訪したと説明されている。その影響もあり、エイリアンは金を求めているというイメージが語られることが多いが、ラケルタファイルには異星種族が金を求めているといった話は一切登場しない。
異星種族間の戦争と人類への影響
ラケルタによれば、今後予想される異星種族間の戦争は、人類が想像するような単純な軍事衝突ではなく、社会への干渉や自然災害に見える現象を利用した間接的な手法によって行われる可能性があるとされる。
その一つが人間社会への干渉であり、政治指導者への影響などを通じて社会システムを弱体化させる手法が挙げられている。また、高度な兵器によって地震や噴火などの自然災害を引き起こす可能性についても述べられている。
ただし、敵対種族がすぐに地球への全面攻撃を行う可能性は低いという。その理由として、人類側にもUFOを破壊する手段が存在するため、文明が弱体化する前の直接攻撃は避けるだろうと説明されている。なお、ラケルタ自身は戦争勃発の可能性を確信しておらず、明言を避けている。
5.UFOについて
UFOの分類
ラケルタによれば、地球で目撃されるUFOのすべてが異星文明のUFOというわけではないという。詳しい分類として、異星種族のUFO、サウリアンのUFO、人類が開発した軍事用UFO、自然現象の誤認、の4種類を挙げている。
異星種族のUFO
円盤型UFOの多くは異星種族の宇宙船であり、角のない丸みを帯びた形状のものが多いとされる。これは、推進に利用するフィールドを効率的に形成できるためであると説明されている。ちなみに、サウリアンも少数ながら円盤型UFOを所有しているという。
なお、UFOには基本的に存在を隠蔽するための誤認誘発装置が備えられているという。それは、光学迷彩のような物理的隠蔽を伴うものであったり、観察者の精神に作用して認識を歪めたりするものであるとされ、UFOが視認できる場合は故障など何らかの理由が存在していると説明されている。
サウリアンのUFO
サウリアンのUFOの一例として、葉巻型・円筒形のタイプが挙げられている。これは金属質の明るい灰色で、長さは約20~260メートル、低い唸り音を発し、機体表面には5つの赤い光が存在すると述べられている。なお、北極、南極、アジア内陸部といったエリアの上空を飛行していることが示唆されている。
人類が開発した軍事用UFO
三角形UFOは、主に人類が開発した秘密軍事計画による飛行物体であると述べられている。このUFOの開発には異星種族の技術が応用されているが、三角形型の角張った流線型デザインは、人類側の航空技術を反映した未成熟な設計であるとされている。
なお、この技術は1960年代から1970年代にかけて異星種族から提供されたものとされ、これらの三角形型UFOは米国を中心とする西側諸国で開発された可能性が示唆されている。
自然現象による誤認
上記の分類から外れるUFOは、実際には高層大気中で発生するプラズマ発光現象など、人類がまだ十分に理解していない自然現象の誤認であるとされる。
UFOの墜落と政府による回収
ラケルタによれば、1946年から1953年にかけて、地球表面では計5件のUFO墜落事件が発生したとされる。その中には、一般に「ロズウェル事件」と呼ばれる1947年の墜落事件も含まれているという。
ロズウェル事件では1機のUFOが墜落したのではなく、2機のUFOが空中衝突した結果、それぞれ別の地点へ墜落したとされる。衝突したUFOは乗員を含めて大きく損傷し、アメリカ軍は当初、周辺に散らばった破片を回収した後、内部に死亡した乗員が残る完全な機体も発見したと述べている。
墜落の原因については、フィールド推進システムが地球磁場の変動によって正常に調整できなくなったためだと説明されている。当時のUFOは、母星の安定した磁場環境に合わせて調整されていたため、地球磁場の変動によってフィールド制御が乱れ、飛行不能に陥ったという。
回収されたUFOや推進装置は軍事基地へ運ばれ、最高機密として解析されたとされる。また、1949年から1952年頃には、回収技術の研究中に推進装置が意図せず作動し、研究施設で重大事故が発生したとも述べられている。
さらに、1950年と1953年にもアメリカ大陸周辺の水域でUFOの墜落が発生し、比較的完全な状態で回収されたという。特に1953年の機体では推進装置の中核部分まで残されており、人類が異星技術を解析するきっかけになったと説明されている。
なお、ラケルタはこれらの回収技術をきっかけとして、人類政府と異星種族との接触や技術交換が進んだとも述べている。ただし、この技術供与や政府間接触については、後述する「異星技術と政府の関係」の項目で扱う。
異星技術と政府の関係
ラケルタによれば、墜落したUFOの解析をきっかけとして、人類政府は異星技術の研究を開始したとされる。その後、1960年代には一部の異星種族と政府関係者の間で接触が行われ、技術提供と引き換えに資源や情報が渡されたという。
しかし、この技術提供は人類に対する完全な協力ではなく、接触した異星種族は目的を隠したまま人類に対して不完全な技術情報を与えたという。その例として、UFOの推進技術が挙げられている。異星種族は、高原子番号を持つ不安定元素が必要であるという誤った情報を人類へ伝えたが、実際はより単純な構造でもフィールド推進を実現できる技術が存在していたとされる。その結果、人類は誤った技術的方向へ進み、異星技術への依存を強めることになったという。
また、この接触によって、人類政府は異星種族へさまざまな情報や資源を提供したと説明されている。具体的には、原材料、活動拠点となる場所、防衛情報、さらに人類のDNAに関する情報などが含まれるとされる。一方で、人類側も異星技術を利用した軍事開発を進めたとされる。その一例として、ベルギーUFOウェーブなどで目撃された三角形型UFOが挙げられており、異星由来の推進技術を応用した秘密軍事計画によって開発されたものだと説明されている。
しかし、1970年代後半から1980年代初頭には、人類政府と異星種族の関係に亀裂が生じたとされる。その原因は、異星種族側の条約違反や人類側による対抗措置であり、この対立は最終的にEMP(電磁パルス)兵器の使用や地下施設での軍事衝突へ発展したという。その結果、この異星種族は地球政府との接触を停止し、ラケルタが分類する「敵対的な3種族」の一つになったとされる。
※この内容はラケルタの証言に基づくものであり、現実の歴史的事実として確認されているものではない
6.エビデンスについて
サウリアンの化石に関する主張
ラケルタによれば、人類の科学者はサウリアンの祖先となる知的爬虫類の骨格をすでに発見しているという。しかし、それらは知的生命体の骨格として認識されず、一般的な恐竜や爬虫類として誤った形で復元されたと主張している。
その理由として、古生物学者が発見された骨を動物型の恐竜や爬虫類として解釈してきたため、欠けた部分を推測で補い、実際とは異なる姿に復元してしまったのだと説明している。なお、その代表例としてイグアノドンを挙げており、現在知られているイグアノドンの復元には、サウリアンの祖先に由来する骨格が多数含まれていると述べている(イグアノドンは復元像が何度も変更されてきたことで知られる)。
また、1990年代には米国の科学者がサウリアンに近い骨格の復元に成功したものの、政府によって押収されたとも主張している。さらに、サウリアンの化石が発見されることが少ない理由については、彼らが数千年前から地下を拠点に生活しているためだと説明している。
サウリアンの科学を裏付けるための主張
ラケルタによれば、サウリアンの科学観は人類の物理学とは異なる前提に基づいているという。具体的には、主観的に認識している物質世界は宇宙の表面的な一側面に過ぎず、その背後には「フェルトラオム(Feldraum)」と呼ばれる「物質の情報や構造を保持する領域」が存在しているとされる。
一般的に知られる概念で例えるなら、霊体やオーラのような「物質の背後にある見えない情報層」に近いものだが、ラケルタはこれを霊的な存在ではなく、物質・生命・意識を構成する情報的な場として説明している。
つまり、あらゆる物体は「フェルトラオム内に存在する設計図のような情報構造が、物質世界に現れた結果である」とされる。ラケルタは、これを「宇宙の本質は単純な物質ではなく、複数の階層からなる"場の構造"によって形成されている」と述べている。
また、現代科学では物質には固体・液体・気体・プラズマという4つの状態が存在するとされているが、さらに「ポスト・プラズマ」と呼ばれる第5の状態が存在し、この状態は物質と場の関係そのものを変化させるものだと述べられている。
サウリアンや異星種族は、このポスト・プラズマを技術的に制御することで物体の質量をコントロールして反重力的な浮遊などを可能にしているとされる。なお、重力は単純に二つの相反する力が存在するものではなく、一つの統一された力が異なる条件下で異なる性質を示しているに過ぎないという。そのため、物質状態や場の構造を変化させることで、通常とは異なる重力作用を発生させることができると説明されている。
この原理はUFOの飛行技術にも利用されており、高度な文明ではフェルトラオムの制御によって、大型飛行物体の浮遊や高速移動、電磁的な偽装(カモフラージュ)などを実現しているとされる。人類も類似技術を研究しているが、原理の理解が不十分なため実用化には至っていないと述べている。
このフェルトラオムには、物質に関する情報だけでなく、生命の形態や進化過程、さらに意識・精神・魂に関係する情報も含まれているとされる。さらに、物質層・形態形成層・意識層・パラ層といった多層構造になっており、それら複数の階層が重なり合うことで、一つの存在が成立していると説明されている。
よって、意識も脳によって生み出されているわけではなく、フェルトラオム内に存在する「情報エネルギー行列」であると説明されている。なお、高度な知識や技術を持つ文明では、この意識情報を肉体から分離し、一定時間独立した状態で維持することも可能だと述べられている。
また、人類が「PSI能力」や超能力と呼ぶ現象は、フェルトラオムにおける「パラ層」と呼ばれる領域を介しているとされる。このパラ層は、物質層と形態形成層の間に存在し、精神と物質の双方に作用できるため、念動力などの現象は意識がパラ層を通じて物質へ干渉することで発生するとされている。
※ラケルタは、このような科学知識を開示することで、サウリアンの科学知識の正当性の裏付けとしているが、これらを検証した科学論文などは存在しないため、事実であるかどうかは不明である。しかし、ニューエイジなどで語られている知識体系との親和性がある内容となっている。
7.人間に対するメッセージ
権威の盲信に対する注意喚起
ラケルタは、人類は歴史や科学、政治家の発言を無条件に信じるべきではないと述べている。その理由として、一部の権力者や研究者は真実を知りながらも、混乱や恐怖を避けるため一般社会には公表していないからだと述べている。
人類文明への警告
ラケルタは、人類について「一部のサウリアンが考えているほど悪い存在ではない」と評価する一方で、このままでは人類文明が終焉へ向かう可能性があることを示唆している。そのため、自らの周囲で起きている出来事を先入観なく観察し、自分自身の目で世界を見るべきだと訴えている。
宗教的な刷り込みからの解放
ラケルタは、自分たちを敵視する宗教的な思想に失望していると述べている。また、人類は数千年前に形成された価値観や固定観念に縛られすぎているとして、古い刷り込みから自らを解放するべきだと主張している。
自由な精神を持つことの重要性
ラケルタは、人類は本来「自由な精神を持つ存在」であると述べている。そして、他者から与えられた価値観や思想を盲目的に受け入れるのではなく、自ら考え、判断することの重要性を最後のメッセージとして残している。
8.ラケルタファイルの背景情報
Ole Kによる序文
ラケルタファイルⅠ
『ラケルタファイルⅠ』の冒頭には、インタビュアーであるOle Kによる序文が記されている。Ole Kは、この記録について、一般的な創作的UFO文書とは異なり、ラケルタとの会見を通じて彼女の語る内容が真実であると確信したと主張している。
また、Ole Kは約3時間に及ぶ会見の中で、ラケルタがテレパシーや念動力といった能力を示したと述べており、机上の鉛筆が動く現象や、リンゴが空中に浮遊する現象を直接目撃したとしている。一方で、それらを裏付ける証拠を公開することはできないとしており、読者自身が内容を読んだ上で判断するよう求めている。
ラケルタファイルⅡ
『ラケルタファイルⅡ』の冒頭では、Ole Kによって第2回インタビューに関する説明が記されている。Ole Kは、この記録について、2000年4月24日にラケルタとの会見を録音した3本の音声記録をもとに作成したものであり、フィクションではなく実際の出来事であると主張している。
また、ラケルタの要望によって、元々31ページあった原文は短縮・編集され、一部の質問や回答が削除・修正されているとしている。省略された内容には、個人的な問題、超常現象の実演、爬虫類種族の社会制度、異星技術や物理学に関する話題が含まれていたと説明している。
さらに序文では、第1回インタビュー公開後に自身が監視や妨害を受けた可能性があると述べている。具体的には、電話の異常、コンピューター内のデータ消失、不審な車両による追跡、住居への不審な侵入などの出来事を挙げ、これらが文書公開によって何らかの組織の関心を引いた可能性を示唆している。
これらの出来事について、Ole Kは妄想ではなく実際に発生したものだと強調しており、最終的には読者に対して、内容を信じるかどうかは自身で判断するよう求めながらも、人類文明が危機的状況にあることを警告している。
ラケルタ・ファイルの流通の経緯
結論から言えば、ラケルタ・ファイルの初期の流通経路は不明である。
調査した範囲では、ドイツ語版の「Die Lacerta-Dateien」が2000年前後にネット上で流通しており、その後、ドイツの超常現象系雑誌『UFO + PSI Research Magazine』の編集者であるクリス・ファイラー(Chris Pfeiler)が英訳を行ったことで、英語圏を中心に広く知られるようになったとされる。
ファイラーが英訳する経緯は、2001年頃にドイツ・ハンブルク在住のオンライン上の知人から、ドイツ語版「ラケルタ・ファイルⅠ」の英訳を依頼されたことに始まる。この知人は、Ole Kからスウェーデン語版の原文を受け取りドイツ語へ翻訳したものだと説明しており、さらに「Ole Kの信頼できる友人の一人として、完全版の書き起こし、ラケルタのスケッチ、録音テープを確認した」と主張していた。
ファイラーはラケルタファイル自体には強い関心を持っていなかったが、翻訳練習や知人への協力という意味で翻訳を開始したという。英訳後、雑誌掲載も検討したものの、文章量が多かったためRTF形式のファイルとしてメーリングリストへ送信した。その後、2002年7月24日にロシアのニュースサイト「プラウダ」に英語版の一部が掲載され、国際的に知られるようになった。
なお、ファイラー自身はOle K本人とは面識がなく、スウェーデン語版原稿やラケルタのスケッチ、録音テープなどの物証も確認できなかった。そのため、ラケルタファイルについては、背景情報や出典の検証が困難であり、巧妙に作られたホークス(hoax)である可能性が高いと評価している。
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