バリローチェ事件【1995 Bariloche UFO Incident】
珍奇ノート:バリローチェ事件 ― 1995年にアルゼンチンで発生したUFO目撃事件 ―

バリローチェ事件とは、1995年にアルゼンチンで発生したUFO目撃事件のこと。

緑色やオレンジ色の光を伴うUFOが旅客機に接近し、機体と並行して移動したとされる。

また、同時刻には空港周辺で停電が発生したとされている。


基本情報


概要


バリローチェ事件は、アルゼンチン南部の都市サン・カルロス・デ・バリローチェで発生したUFO目撃事件である。旅客機の乗員や空港関係者、地上の目撃者らが夜空の異常な発光体を目撃し、さらに同時刻に大規模な停電が発生したことで、アルゼンチンを代表するUFO目撃事件として知られている。

1995年7月31日夜、ブエノスアイレスからバリローチェへ向かっていたアルゼンチン航空674便のボーイング727と、国家憲兵隊の連絡機パイパーPA-31Tが同空域で着陸進入中であった。この頃、バリローチェ市内と空港周辺では停電が発生しており、空港設備の一部も影響を受けていたという。

その際、アルゼンチン航空674便の機長・ホルヘ・ポランコらは、航空機の近くに非常に明るい発光体が現れたと証言した。機長によれば、その発光体は両側に緑色の光、中央付近にオレンジ色の光を伴い、逆さにしたボウルや皿のような外観に見えたという。

また、発光体は航空機に接近した後、機体と並行するように移動しているように見えたとされる。国家憲兵隊機の乗員や管制塔関係者、地上の目撃者らも同様の異常な光を報告した。

当時の報道や証言では、発光体が航空機を追尾しているように見えたことや、停電と同時に出現したことから、未知の飛行物体ではないかとの憶測が広まった。一方で、事件後に行われた調査では、目撃者によって「構造を持つ物体」と証言する者と「単なる強い光」と証言する者がいたことも指摘されている。

その後、心理学者エリベルト・ハノシュによる長年の調査で、事件当夜にフアン・カルロス・リベロという人物が強力なスカイトレーサー(雲を照らす投光器)を試験運用していたことが判明した。また、アルゼンチン空軍の航空宇宙現象研究委員会(CEFAE)は、2018年の再調査で目撃された光の位置と投光器が照射されていた方向が一致すると報告している。

さらに2025年のアルゼンチン空軍系報告書では、停電、気象条件、航空機の位置関係、投光器の光、目撃者ごとの認識の違いなど、複数の要因が重なって発生した「多原因的(multicausal)」な事例であるとの見解が示された。報告書では、多くの証言者が「構造を持つ飛行物体」ではなく「光」として観察していた点も重視されている。

このように、バリローチェ事件は航空機乗員や空港関係者を含む多数の目撃証言、停電との同時発生、公式調査の存在によって、アルゼンチンの代表的なUFO目撃事例として現在も語られている。

一方で、後年の公式再調査では投光器による雲への投影や複数の通常現象の組み合わせによる説明が提示されており、物体の正体を示す客観的な物的証拠は確認されていない。そのため、現在では光学現象や環境条件によって説明できる可能性が指摘されている。

UFOの特徴


・形 状:不明(逆さにしたボウルや皿のような外観)
・発光色:両端に緑色の光、中央付近はオレンジ色の光
・サイズ:不明(ポランコ機長は直径約30メートルと述べている)
・動 き:航空機と並行飛行するように移動したとされる
・飛行音:不明
・備 考:中央のオレンジ色の光は脈動するように明滅していたとされる

データ


種 別 未確認飛行物体
目撃地 アルゼンチン(サン・カルロス・デ・バリローチェ)
年 代 1995年7月31日
直 径 不明
備 考 出現と同時刻に大規模な停電が発生した