ヒト型鳥類 ― 鳥類的な特徴を持つ人型生物 ―

ヒト型鳥類とは、鳥類的な特徴を持つヒューマノイドのこと。
神話・民俗・UMA・宇宙人など多様な領域で語られる概念である。
概要
ヒト型鳥類とは、鳥類的な特徴を持つヒューマノイドのことであり、神話・民俗・UMA・宇宙人など多様な領域で語られる概念である。様々な資料を調査してきた結果、「バードマンの系統(UMA系)」「アビアンの系統(宇宙人系)」「神話・伝説の系統(神話系)」のカテゴリに大別できると考えられる。
バードマンの系統(UMA系)
バードマン(Bird man)とは、鳥類の特徴を持つ人型の怪物として各地で目撃されるUMAの総称である。鳥の頭部や羽毛、大きな翼など、鳥類と人間の特徴が混在する存在として報告される。これに含まれると考えられるUMAは以下の通りである。
モーストンのバードマン

モーストンのバードマン(Mauston Birdman)は、アメリカ・ウィスコンシン州モーストン周辺で目撃された鳥人型UMAである。1970年代後半、モーストン西部の崖付近で老女が窓の外に立つ鳥人を目撃したとされ、身長約1.8メートルで、人間のような体型をしており、黄色い羽毛とくちばしを持っていたとされる。
チャパラルのバードマン

チャパラルのバードマン(Birdman of Chaparral)は、アメリカ・ニューメキシコ州チャパラル周辺で目撃された鳥人型UMAである。1980年代、トラック運転手が自宅付近で翼を持つ人型生物を目撃したとされ、身長約2.1~2.4メートルで、羽毛のない身体に翼と鉤爪のある手を持っていたという。2007年にも同地域で翼を持つ羽毛のない生物が目撃され、その目撃談では翼幅約4.6メートルといわれている。
モスマン

モスマン(Mothman)は、アメリカで目撃された鳥類型UMAである。1966年、ウェストバージニア州ポイントプレザント周辺で複数の目撃が相次ぎ、赤く光る目と大きな翼を持つ、人間ほどの大きさの二足歩行の生物だったと報告された。その後も目撃が続き、1967年のシルバー・ブリッジ崩落事故と結び付けられるなど、ポイントプレザントを代表する怪異として知られている。
オウルマン

オウルマン(Owlman)は、イギリスで目撃された鳥類型UMAである。1976年、イングランド南西部のコーンウォール州モーガン・ポート周辺で、大きな翼、尖った耳、赤く光る目を持つフクロウのような頭部の二足歩行生物が目撃されたとされる。複数の目撃証言が報告され、教会の塔や木々の間を飛び回る姿などが語られていることから、コーンウォールを代表する鳥型UMAの一つとして知られている。
アビアンの系統(宇宙人系)
アビアン(Avian)とは、鳥類の特徴を持つ人型の宇宙人を意味する呼称であり、具体的には鳥類の特徴を備えた知的生命体を指している。地球外起源の存在として語られ、羽毛や鳥の頭部、翼などの鳥類的外見を備えるとされる。これに含まれると考えられる存在は以下の通りである。
ヴァールの鳥獣

ヴァールの鳥獣(Bird Beast of Var)は、フランスで目撃された鳥類型UMAである。1962年11月、フランス南部ヴァール県の道路を走行していた男性が、道路上に集まる鳥の頭部と羽毛を持つ二足歩行の生物の群れを目撃したとされる。
生物たちは車に向かって襲いかかったが、後に付近に浮かんでいた暗青色に光る飛行物体へと飛び去り、内部に吸い込まれるように消えたという。このため、UFOに乗っていた地球外生命体ではないかと解釈される場合もある。
ニムルドのアプカルル

アプカルル(Apkallu)は、古代メソポタミア神話に登場する賢者・神話的な知者を指す名称であり、神々から知識を授けられ、人間に文明や知恵を伝えた存在である。古代の図像では魚の皮をまとった人間や魚頭の姿のほか、鳥頭と翼を持つ人型としても表現された。
特にアッシリアの古都ニムルド(カルフ)の宮殿レリーフに描かれたアプカルルは、ワシのような鳥頭と翼を持つ姿で表現されており、現在では最も有名なアプカルル像の一つとなっている。
古代宇宙飛行士説では、アプカルルを地球外から飛来した知的生命体やアヌンナキと関連する存在と解釈し、翼や鳥類的な姿を宇宙船による飛行能力などの象徴と見る説もある。ただし、この説は古代メソポタミアの文献に基づく一般的な学術的解釈ではない。
ブルー・アビアン

ブルー・アビアン(Blue Avians)は、アメリカのUFO・ニューエイジ系の活動家コーリー・グッド(Corey Goode)が、2010年代に自らの「秘密宇宙プログラム」体験の一部として語り始めた地球外生命体のことである。グッドによれば、青や紫の羽毛を持つ鳥類的な特徴を備えた人型存在で、テレパシーによって意思を伝え、人類の精神的進化を促す存在とされる。
神話・伝説の系統(神話系)
神話・伝説の系統とは、神話・伝承に登場する存在や、古代の造形資料の中に見られる、鳥類的特徴を備えた人型存在を指す。世界各地には「人間と鳥類の要素が混在した姿」や「鳥頭人身の姿」、「翼を持つ人間の姿」で描かれる神々・怪物などが伝承されており、また古代の遺物にも同様の造形が確認される。しかし、文献資料には想像上の存在として記されたものが多く、これらが実在した存在を表したものかどうかを特定することはできない。
アルコノスト

アルコノスト(Alkonost)は、スラヴ神話・伝承に登場する鳥人型の女性的存在であり、上半身が人間の女性、下半身が鳥の姿で表現される。美しい歌声を持つとされ、その歌を聞いた者はすべてを忘れてしまうと伝えられる。
ガマユン

ガマユン(Gamayun)は、ロシアや東スラヴ地域の伝承・図像に登場する鳥人型の女性的存在であり、女性の頭部と鳥の身体を持つ姿で表現される。美しい歌声を持つとされ、未来を予言する知恵のある鳥として語られる。
ナイチンゲール(ナイチンゲール・ザ・ロバー)

ナイチンゲール(ナイチンゲール・ザ・ロバー / Nightingale the Robber)は、東スラヴの英雄叙事詩「ブィリーナ」に登場する怪物的な盗賊であり、人間と鳥類の特徴を併せ持つ存在として語られる。森の中の木に巣を作って暮らし、強烈な口笛によって風を起こし、木々をなぎ倒したり、人間や馬を倒したりする超自然的な力を持つとされる。英雄イリヤ・ムーロメツの前に立ちはだかる怪物として知られ、最終的にはイリヤによって討ち取られる
アネモイ

アネモイ(Anemoi)は、ギリシア神話における風の神々の総称であり、東西南北など各方角から吹く風を神格化した存在である。一般に人間の姿で表現されるが、翼を持つ姿でも描かれ、風を司る神として季節や天候とも結び付けられている。代表的な神として、北風のボレアース、南風のノトス、東風のエウロス、西風のゼピュロスが挙げられる。
カライスとゼーテース

カライスとゼーテース(Calais and Zetes)は、ギリシア神話に登場する有翼の英雄であり、北風の神ボレアースとアテーナイ王エレクテウスの娘オーレイテュイアの子とされる。双子の兄弟としてアルゴナウタイに加わり、トラーキアでは、食卓を荒らすハルピュイアに苦しめられていた盲目の王ピーネウスを救うため、飛翔してハルピュイアを追跡したと伝えられる。
エーオース

エーオース(Eos)は、ギリシア神話における暁の女神であり、毎朝、東方から現れて夜明けをもたらす存在とされた。翼を持つ女性の姿で表現されることがあり、黄金色の髪や衣をまとい、翼を広げて天空を飛翔する姿が古代美術に描かれている。
エリス

エリス(Eris)は、ギリシア神話における争い・不和の女神であり、神々や人間の間に争いを引き起こす存在とされた。翼を持つ女性の姿で表現されることがあり、戦場を飛び回り、争いや混乱をもたらす存在として描かれる。
ハーピー

ハーピー(Harpy)は、ギリシア神話に登場する鳥女の怪物であり、女性の上半身に鳥の翼や脚を備えた姿で表現される。神話では人間の食物を奪ったり、悪臭を放つ存在として語られ、特にトラーキア王ピーネウスを苦しめたことで知られる。ハーピーは複数の姉妹として語られ、代表的な三姉妹としてアエロー(Aello)、オキュペテー(Ocypete)、ケライノー(Celaeno)が挙げられる。
セイレーン(シレーヌ)

セイレーン(Siren)は、ギリシア神話に登場する海の怪物であり、美しい歌声で船乗りを惑わせ、船を難破させる存在として知られる。古代の伝承では女性の頭部と鳥の身体を持つ姿で表現されることが多く、後世には女性の上半身と鳥の翼・脚を持つ鳥女の姿へと変化した。フランス語ではシレーヌ(Sirène)と呼ばれ、独立した別の存在ではなく、セイレーンのフランス語名として扱われる。
ニケー

ニケー(Nike)は、ギリシア神話における勝利の女神であり、翼を持つ女性の姿で表現される。戦争や競技などにおける勝利を象徴する存在とされ、勝者に栄冠を授ける姿などが古代ギリシアの美術作品に描かれている。代表的な彫像として、翼を広げて船の舳先に立つ「サモトラケのニケ」が知られている。
イーリス

イーリス(Iris)は、ギリシア神話における虹の女神であり、神々、特にゼウスやヘーラーの使者として天上と地上を行き来する存在とされた。翼を持つ女性の姿で表現され、黄金の翼を備え、虹を渡って神々の伝令を務めるとされる。
キューピッド

キューピッド(Cupid)は、ローマ神話における愛の神であり、ギリシア神話のエロース(Eros)に相当する神格である。翼を持つ少年または幼児の姿で表現され、弓矢を使って神々や人間に恋愛感情を引き起こす存在とされた。
ホルス

ホルス(Horus)は、古代エジプト神話における天空と王権の神であり、ハヤブサの頭部を持つ人間の姿や、ハヤブサそのものの姿で表現される。天空を司る神として太陽や王権と結び付けられ、王はホルスの地上における化身と考えられた。
イシス

イシス(Isis)は、古代エジプト神話における豊穣・母性・魔術などを司る女神であり、オシリスの妻、ホルスの母とされる。人間の女性の姿で表現されることが多いが、翼を広げた女性の姿で描かれることもあり、翼によって夫オシリスを守護したり、生命を蘇らせる力を表現したと考えられている。
ネフティス

ネフティス(Nephthys)は、古代エジプト神話における女神であり、イシスの姉妹、オシリスの妻、セトの姉妹とされる。死者の守護や葬祭と結び付いた女神であり、イシスとともにオシリスの遺体を守護し、復活を助けたとされる。人間の女性の姿で表現されることが多いが、翼を広げた女性の姿で描かれることもあり、イシスとともに死者を守護する存在として棺や葬祭美術に表現されている。
コンス

コンス(Khonsu)は、古代エジプト神話における月の神であり、時間や暦とも結び付けられた神格である。人間の姿で表現されるほか、ハヤブサの頭部を持つ人間の姿でも描かれ、頭上に月の円盤と三日月を載せる姿が知られている。
トート

トート(Thoth)は、古代エジプト神話における知恵・文字・学問・月などを司る神である。人間の身体にトキの頭部を持つ姿や、トキそのものの姿で表現され、神々の書記として神々の言葉や出来事を記録する役割を担った。また、死者の審判においては、オシリスの前で心臓の計量結果を記録する姿が描かれている。
マンドゥリス

マンドゥリス(Mandulis)は、古代ヌビアで信仰された太陽・天空の神であり、エジプトでも信仰された神格である。ハヤブサと結び付けられ、人間の頭部を持つハヤブサの身体や、ハヤブサの姿で表現される。特に下ヌビアのカラブシャ神殿を中心に信仰され、ローマ時代には太陽神としての性格が強調された。
モントゥ

モントゥ(Montu)は、古代エジプト神話における戦争の神であり、上エジプトのテーベ周辺を中心に信仰された。ハヤブサの頭部を持つ人間の姿や、ハヤブサそのものの姿で表現され、頭上に太陽円盤と二本の羽根を載せる姿が特徴的である。
ラー

ラー(Ra)は、古代エジプト神話における太陽神であり、古代エジプトを代表する神格の一つである。ハヤブサの頭部を持つ人間の姿で表現されることが多く、頭上に太陽円盤と蛇形章を載せる姿が特徴的である。太陽の船に乗って天空を巡り、夜には地下世界を航行するとされ、後にアメンと習合してアメン・ラーとして信仰された。ホルスなどの天空神とも結び付けられ、王権や太陽の運行を象徴する神として広く崇拝された。
ソカール

ソカール(Sokar)は、古代エジプト神話における死者と墓地を司る神であり、メンフィス周辺を中心に信仰された。ハヤブサの姿、またはハヤブサの頭部を持つ人間の姿で表現され、死者の守護神として冥界や葬祭と結び付けられている。後にプタハやオシリスと習合し、プタハ・ソカール・オシリスとして信仰されるようになった。
ケベセヌエフ

ケベセヌエフ(Qebehsenuef)は、古代エジプト神話におけるホルスの四人の息子の一柱であり、死者の内臓を守護する神である。四人の息子のうち西方を司り、ハヤブサの頭部を持つ人間の姿で表現される。
レクヒト

レクヒト(Rekhyt)は、古代エジプトにおいて「人々」や「臣民」を象徴した存在であり、タゲリなどの鳥をモデルとした図像で表現される。新王国時代には、鳥の身体に人間の腕を備え、両腕を上げて神や王を礼拝する姿が多く描かれた。また、一部の図像では人間の身体に鳥の頭部を備えた姿でも表現されており、鳥類と人間の要素が融合した存在として見ることができる。王や神を礼拝する民衆を象徴する図像として、神殿や宮殿などに描かれている。
バー

バー(Ba)は、古代エジプトにおいて死者の霊魂を構成する要素の一つとされた存在であり、死後に墓から出て自由に移動すると考えられていた。人間の頭部を持つ鳥の姿で表現されることが多く、場合によっては人間の腕を備えた姿でも描かれる。死者のバーは墓と外界を行き来し、定期的にミイラと結び付くことで死後の生命を維持すると考えられており、棺や『死者の書』などの葬祭美術に数多く描かれている。
イナンナ

イナンナ(Inanna)は、古代メソポタミア神話における愛・豊穣・戦争などを司る女神であり、シュメールの主要な神格の一つとされた。後にアッカドのイシュタル(Ištar)と習合・同一視され、金星とも結び付けられた。
図像では人間の女性として表現されるほか、翼を持つ姿で描かれることがあり、古代バビロニア時代の「バーニーの浮彫(夜の女王)」に描かれた翼と鳥の鉤爪を持つ女性像をイナンナ/イシュタルとする説がある。この浮彫については、冥界の女神エレシュキガルや女神リリトゥを表したものとする説もあり、人物の同定については確定していない。
パズズ

パズズ(Pazuzu)は、古代メソポタミア神話における風と悪霊の王とされる存在で、特に病気や悪霊をもたらす南西風の悪霊として知られる。人間の身体に犬あるいは獅子の頭、猛禽類の翼、鳥の脚、蛇のような尾など、複数の動物的特徴を組み合わせた怪物の姿で表現される。特に頭部には角を備え、口から犬歯を覗かせた姿が特徴的である。
ラマス

ラマス(Lamassu)は、古代メソポタミアで宮殿や城門などを守護した有翼の守護神・怪物であり、人間の頭部、牡牛またはライオンの身体、鳥の翼を組み合わせた姿で表現される。特に新アッシリア時代の王宮建築では、巨大な石造浮彫として城門などに設置され、王や都市を悪霊などから守護する存在とされた。
ペリ

ペリ(Peri)は、ペルシア神話・伝承に登場する妖精・精霊の一種であり、イラン高原の山中などに住むとされる。背中に翼を持つ人間の姿で表現され、男女ともに理想的な美しい姿を持つ存在とされた。魔法を使うことができ、火から生まれた存在とされるほか、麝香やシタンなどの香りを食べると伝えられる。
天使

天使(Angel)は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの宗教伝統に登場する神の使者・超自然的存在であり、後世の西洋美術では人間の姿に背中から翼を生やした姿で表現されることが多い。特にキリスト教美術では、白い衣をまとった人間型の身体に鳥の翼を備えた姿が広く定着している。
キンナラ

キンナラ(Kinnara)は、インド神話に由来する半人半鳥の神話的存在であり、仏教では天竜八部衆の一尊とされる。音楽や舞踊と結び付けられ、歌や楽器の演奏に優れた存在として語られる。図像は地域や時代によって異なるが、東南アジアでは人間の上半身に鳥の下半身を備え、翼や鳥の脚を持つ姿で表現されることが多い。
ガルーダ

ガルーダ(Garuda)は、インド神話に登場する巨大な鳥の神・霊鳥であり、ヴィシュヌの乗り物(ヴァーハナ)として知られる。人間の身体に鳥の頭部・翼・脚を備えた姿や、巨大な鷲の姿で表現されることがあり、蛇やナーガの敵対者とされる。古代インドの神聖な鳥スパルナ(Suparṇa)とも同一視される。
迦楼羅天

迦楼羅天(かるらてん)は、インド神話のガルーダを起源とする仏教の護法神であり、仏法を守護する天部の一尊である。鳥頭・鳥翼を持つ人型の姿や、巨大な鳥の姿で表現され、仏教では蛇・龍を食らう霊鳥として知られる。日本では仏教や密教の図像に取り入れられ、烏天狗などとは異なる、インド起源の鳥人系の神格として扱われる。
雷公

雷公(らいこう)は、中国神話における雷を司る神である。人間の身体に鳥の頭部・翼・爪を備えた姿で描かれることがあり、太鼓を打って雷を起こす姿などで表現される。『論衡』などの古典では雷神として記述され、後世の図像では鳥や獣の特徴を持つ異形の姿が形成された。中国の民間信仰では、雷を発生させて悪人を罰する神としても知られる。
烏天狗

烏天狗(からすてんぐ)は、日本の天狗の一種であり、烏のようなくちばしや翼を持つ人型の姿で表現されることがある。山伏姿で描かれることも多く、修験道や山岳信仰と結び付けられた存在として語られる。
木葉天狗

木葉天狗(このはてんぐ/こっぱてんぐ)は、日本の天狗の一種であり、鳥のような姿や翼を持つ小型の天狗として伝承される。江戸時代の『諸国里人談』などでは、木の葉天狗が山中を飛び回る存在として記録されており、地域によっては「境鳥」などの名称でも呼ばれる。
パモラ

パモラ(Pamola)は、北米先住民のペノブスコット族に伝わる山の精霊・神格で、メイン州のカタディン山に住むとされる。巨大な鳥のような身体に、人間の頭部や身体的特徴を備えた姿で語られることがあり、夜空を飛び、寒気や雪、嵐などをもたらす存在とされた。
ウィツィロポチトリ

ウィツィロポチトリ(Huitzilopochtli)は、アステカ神話における太陽と戦争の神であり、メシカ(アステカ)人の守護神としてテノチティトランを中心に信仰された。名はナワトル語で「ハチドリ」に関係し、ハチドリそのもの、あるいはハチドリの頭飾りを身につけた人間の姿で表現される。図像では青く塗られた身体にハチドリの頭部を模した兜をかぶり、蛇形の投槍器や盾を持つ戦士として描かれるほか、頭部や左脚にハチドリの羽毛を備えた姿も見られる。
タンガタマヌ

タンガタ・マヌ(Tangata manu)は、イースター島(ラパ・ヌイ)の伝承に登場する鳥人を意味する名称であり、鳥と人間の属性を併せ持つ存在、またはその名誉称号を指す。オロンゴ周辺の岩面彫刻には、小さな頭部に長い嘴を持ち、人間の身体と手足を備えた鳥人の姿が多数描かれている。
クランガイトゥク

クランガイトゥク(Kurangaituku)は、ニュージーランドのマオリ神話に登場する巨大な鳥女であり、半分が女性、半分が鳥の姿をした超自然的な存在とされる。巨大な翼や鳥のような特徴を備え、森に住む存在として語られる。
エクエク

エクエク(Ekek)は、フィリピン神話に登場する鳥人型の怪物であり、翼と鳥のようなくちばしを持つ人型の姿で表現される。夜間に人間を襲い、肉や血を好む存在とされ、マナナンガルやワクワクと関連づけられる。夜になると巨大な鳥やコウモリの姿に変身するとも伝えられ、特に眠っている妊婦を狙い、長い吻を子宮内に伸ばして胎児の血を吸うとされる。
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