オゴポゴ/ナイタカ【Ogopogo/Naitaka】
珍奇ノート:オゴポゴ ― カナダのオカナガン湖に棲むヘビのようなUMA ―

オゴポゴとは、カナダのオカナガン湖に棲息するといわれるUMAのこと。

ヘビのような姿をしており、背中にコブを持ち、体を縦にくねらせて泳ぐといった特徴がある。

ネッシーに並ぶ有名なUMAであり、非常に多くの目撃情報が報告されている。


基本情報


概要


珍奇ノート:オゴポゴ ― カナダのオカナガン湖に棲むヘビのようなUMA ―
珍奇ノート:オゴポゴ ― カナダのオカナガン湖に棲むヘビのようなUMA ―

オゴポゴは、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるオカナガン湖で盛んに目撃されているUMAであり、多くの目撃情報や写真・ビデオなどの物証が存在することから、実在する可能性の高い生物であるといわれている。

目撃情報によれば、体長5~20メートルのヘビのような生物で、頭部は60センチほど、顔はヤギやウマに似ている、背にコブを持つ、緑色の肌にチョコレート色の斑点がある、水中で体を縦にくねらせて泳ぐ、などといった特徴があるという。

元々はカナダの先住民の伝説に登場するナイタカと呼ばれる怪物で、その伝説によれば「殺人を犯した人間が創造主によってヘビに姿を変えられ、罪を償うために湖に閉じ込められた」と伝えられているようだ。

UMAとしては19世紀中頃に最初に目撃され、20世紀初頭に再び目撃されるようになったことで有名になった。なお、オゴポゴという名は、1924年の英国の楽曲『The Ogo-Pogo』から名付けられたらしい。

目撃情報は非常に多く、その中には「湖で泳いでいた時に、オゴポゴと足が触れた」といったレアケースも報告されている。また、写真やビデオの撮影例も多く、水面を泳ぐ様子をはじめ 体全体や顔・背といった特定部位の鮮明な写真も存在する。

正体については正確に分かっていないが、チョウザメの群れという説や、原始クジラのバシロサウルスの生き残り、もしくは プリオサウルス、モササウルスといった水棲恐竜の生き残りではないかという説が唱えられているようだ。

オゴポゴの特徴
・ヘビのような姿
・体を縦にくねらせて泳ぐ
・体長5~20メートル程度
・頭部は60センチ程度
・顔はヤギやウマに似ている
・背中にコブを持つ
・肌は緑色で、チョコレート色の斑点がみられる
・胴体は1.2~1.8メートル
・半月型の尾びれを持つ
・オカナガン湖に複数生息している

データ


種 別 UMA
目撃地 カナダ(ブリティッシュコロンビア州のオカナガン湖)
年 代 1854年~
体 長 5~20メートル
備 考 カナダの先住民の伝説に登場する

伝説


オゴポゴの伝説は、悪魔に取り憑かれたケル・オン・ワン(Kel-oni-Won)という先住民に始まる。

ケル・オン・ワンは先住民の中で尊敬されていたカン・ヒー・カン(Kan-he-kan)という人物を棍棒で殴って殺害し、その罪に対する罰として創造主にヘビの姿に変えられた。そして、永遠に罪を償わせるために湖の中に投獄した。

創造主はケル・オン・ワンを湖の女神に監視させることにし、この時以来、ケル・オン・ワンは湖に棲む罪人としてナイタカ(N'ha-a-itk)と呼ばれるようになった。先住民は この記憶を後世に伝えるために湖にオカナガンと名付けた。

なお、ナイタカは湖の周辺で最も力を持つ生物であったが、ガラガラヘビには弱かったという。

この後、ナイタカはスクアリー・ポイントを住処とし、この辺りを航行する船を襲うようになった。そのため、先住民たちは航行する前に小動物を生贄として湖に沈めると、船は襲われなくなり安全に航行できるようになったという。なお、付近の浜辺には生贄を捧げなかった旅行者の無残な残骸が流れ着くのだという。

また、ナイタカは たびたび巨大な尾を使って激しい嵐を引き起こし、それに巻き込まれて死ぬ者も多かった。そのため、先住民は白人が入植してきた時にも警告し、当時は白人もそれに従った。しかし、時が経つにつれて白人は警告を無視するようになり、このことで犠牲になった者も多いという。

目撃情報


・1854年:ジョン・マクドゥガルという人物が、船で馬を運んでいた時に湖の怪物に襲われたという
・1872年:スーザン・アリソンという人物が、オカナガン湖を航行中の蒸気船上からオゴポゴらしき怪物を目撃した
・1914年:オカナガン湖の土手で奇妙な生物の腐乱死体が見つかった(マナティーの死体ではないかと言われている)
・1926年:湖畔をドライブしていた家族が、湖面に浮上する7mほどの巨大生物を目撃した
・1948年:体長3mの怪物が同時に4頭目撃された
・1950年:バスの乗客が湖面にいる2頭の怪物を目撃した
・1964年:エリック・バーメンターという旅行者が、オゴポゴらしき10m以上の生物の写真撮影に成功した
・1968年:アートフォールテンという人物が、湖面を移動するオゴポゴらしき巨大生物のビデオ撮影に成功した
・1974年:オカナガン湖で水泳中の女性が、巨大な生物を目撃した(足に触れたとも)
・1976年:エドワード・フレッチャーが、モーターボートでオカナガン湖を走行中に巨大生物の写真撮影に成功した
・1979年:アーリンガールという人物が、13mほどの巨大物体を写真撮影に成功した
・1980年:ラリーサールという人物が、オゴポゴらしき生物のビデオ撮影に成功した
・1981年:イボンスベンソンという人物が、水面を移動する3つのコブを持つ肉塊の写真撮影に成功した
・1985年:W.ビーロスキーがという人物が、湖畔のホテルからオゴポゴの背中と思われる部分の写真撮影に成功した
・1987年:ジョンカークという人物が、オゴポゴの頭部と思われる写真撮影に成功した
・1989年:ジョンカークが、水面を移動するコブのビデオ撮影に成功した
・1990年:パスカル夫妻が10mという至近距離からオゴポゴを目撃し、背中の写真撮影に成功した
・1991年:救急救助隊員が灰色の巨大生物を目撃し、写真撮影に成功した
・1997年:湖畔にある公園で2人の男性がオゴポゴを目撃した
・2002年:映像撮影会社クルーがオゴポゴらしき生物を発見し、ビデオ撮影に成功した
・2004年:ジョン・カソーソ親子が複数のオゴポゴを15分間のビデオ撮影に成功した
・2011年:オゴポゴとおぼしき2つの黒い塊が携帯電話でビデオ撮影された

備考


フィクション


・海外版のファイナルファンタジーシリーズでは、タイダリアサンのモンスター名が「Ogopogo」になっている