フライング・レイ【Flying Ray】
珍奇ノート:フライング・レイ ― 大気中に棲むエイのようなUMA ―

フライング・レイとは、アメリカで目撃されている空を飛ぶエイのようなUMAのこと。

大気獣の一種で、空中を泳ぐように移動するマンタに似た生物であるとされている。


基本情報


概要


フライング・レイは、アメリカで目撃されているエイのような形状を持つ未確認生物(UMA)である。空中を泳ぐように移動する姿が特徴とされ、いわゆる大気獣(大気圏生命体)の一種として扱われることもある。別名として「フライング・マンタ」と呼ばれる場合もある。

目撃証言によれば、その姿は海洋生物のマンタ(オニイトマキエイ)に類似しており、翼幅はおよそ4.3メートル、胴体と尾を合わせた長さは約7.6メートルとされる。体色は黒・灰・白・半透明など多様に語られており、状況や観測条件によって見え方が変化する可能性が指摘されている。空中を水中のように滑るように移動し、自動車と並走するほどの低空飛行や、高層建築物の上空を通過する高高度飛行など、幅広い高度帯での目撃が報告されている。

主な目撃地域としてはウェストバージニア州、ユタ州、カリフォルニア州などが挙げられ、2000年代以降に複数の証言が記録されている。

ウェストバージニア州では、2004年12月にメイソン郡を車で走行していた男女が、オハイオ川上空で8の字を描く灰色のエイに似た生物を目撃したという報告がある。また、ランドルフ郡でも車に並走するように滑空する同様の生物の目撃報告がある。これらの目撃情報はいずれも川の付近で観測されていることから、未知の河川生態に由来する存在とする見解も挙げられている。

ユタ州プロボでは、2000年代後半から2010年代にかけて、同一の飛行ルートを辿る巨大な黒いマンタ型の物体が複数の独立した目撃者によって報告されている。いずれも、教会施設や高層ビルなどの構造物付近を周回するような挙動を見せており、建築物との関連性を指摘する意見も挙げられている。なお、ユタ州の事例は、現地のツアーガイドであるダニー・スチュワートによって収集・記録され、地域に根ざした現代の怪異として広まったとされる。

カリフォルニア州では、オレンジカウンティの海岸上空に巨大な白いエイのような生物が出現したという目撃例がある。それは約15分間にわたって上空に留まっており、肉眼ではカモメの群れのようにも見えたが、双眼鏡で確認すると紛れもなくエイ状の生物だったと証言されている。

これらの目撃例は、それぞれ独立した事象でありながら、いずれも既知の生物体系では説明しきれない特徴を持つ点で共通している。そのため、フライング・レイについては、単なる誤認や自然現象の見間違いにとどまらず、未知の生物的存在である可能性を指摘する見解も存在する。

データ


種 別 UMA、大気獣
目撃地 アメリカ
年 代 2000年代~
体 長 約7.6メートル
備 考

目撃情報


2004年12月3日 アメリカ・ウェストバージニア州の目撃例


2004年12月3日の夜、ウェストバージニア州メイソン郡のオハイオ川付近を車で走行していた男女が、空中に「灰色をしたエイのような生物」を目撃した。その生物は、車のフロントガラスの直前まで急降下し、滑らかな翼を広げたまま、空中で「8の字」を描くような動きを見せた後、一瞬で消失したという。目撃者によれば、その生物は車の屋根をかすめるほどの低空を飛行しており、機械的なエンジン音などは一切発していなかったとされる。

別の目撃例として、ブラック・フォーク川とブラックウォーター川に近いランドルフ郡でも、車に並走するように滑空するマンタ型の生物が母娘によって目撃されている。それは、自分たちの車の上、あるいは付近を滑るように飛んでいたとされる。

2000年代 アメリカ・ユタ州プロボでの目撃例


2000年代のある年の6月の22時を少し過ぎた頃、ユタ州プロボに住む女性が300サウス付近のユニバーシティ・アベニューを歩いていると、プロボの空を飛ぶ「黒いマンタ」を目撃したと報告している。

彼女によれば、その生物は高度約400フィート(約120m)を南東から北西に向かって飛んでおり、翼幅は14フィート(約4.3m)、胴体と尾を合わせた長さはおそらく25フィート(約7.6m)ほどあったという。その生物はプロボ・シティ・タバナクル(キリスト教の礼拝堂)の真上を通り、最終的に夜空へと消えていったという。

2011年 アメリカ・ユタ州プロボでの目撃例


2011年6月、ユタ州プロボで2000年代に目撃されたものと同一と思われる「エイ状の飛行生物」が再び目撃された。報告によれば、この物体は以前の目撃例とほぼ同じ飛行ルートを辿っており、夜間の空を泳ぐように移動していたという。

2018年9月 アメリカ・ユタ州プロボでの目撃例


2018年9月、ユタ州プロボにある病院のタワー付近でマンタに似た未確認物体が目撃された。目撃者の証言によれば、巨大な黒い影のような物体が病院の建物の垂直な壁面を「コウモリのように」這い登り、頂上付近に到達した直後、そのまま空中へと飛び降りて北西の方角へ飛び去ったという。

アメリカ・カリフォルニア州オレンジカウンティでの目撃例(日付不明)


カリフォルニア州オレンジカウンティの海岸において、サーフィンをしていた若者が、雲の間を出入りしながら飛行する「巨大な白いエイ」を目撃した。物体は約15分間にわたって上空に留まっており、まるで海中を泳ぐエイが波間に姿を隠すように、雲を遮蔽物として利用しながらゆっくりと移動していたという。

当時の報告によれば、その物体は太陽光を反射して白く輝いており、時折、身体の縁を波打たせるように動かして推進力を得ている様子が確認された。目撃者は「最初はカモメの群れかと思ったが、双眼鏡で確認するとそれは紛れもなく一枚のエイの形をした生物だった」と証言している。