豊年亀 ― 江戸時代に紀州に現れた亀のような予言獣 ―
豊年亀(ほうねんがめ)とは、江戸時代に紀州に現れた妖怪のこと。
女人面の亀のような姿をしており、豊作や流行病などの予言を残したとされている。
基本情報
概要
豊年亀は、江戸時代に紀州の海辺に現れた妖怪で、豊作や疫病などの予言を語る予言獣の一種とされている。
当時の図画には「天保10年(1839年)7月14日、紀州熊野浦(現・和歌山県新宮市~三重県熊野市の海辺)で生け捕られた"ほうねん亀"という怪物で、悪魔除けの御守りになる。胴回りは一丈八尺(約5.5メートル)、体長は四尺五寸(1.71メートル)であった」と記されている。
なお、豊年亀の図画は、頭部に2本角、長髪で女に似た顔、亀のような身体、毛の生えた尾を持つ という姿で描かれている。
また、全国の海辺に現れては豊作・飢饉・疫病などの予言を残し、豊年亀の絵図を飾ると疫災を免れると信じられていたことから、厄除の御守りや豊年をもたらす縁起物として摺物が売り歩かれていたともいわれている。
なお、江戸時代には豊年亀のような予言獣の目撃例が多く、類似するものに亀女・神社姫・アマビエなどが存在する。
・頭部に2本角
・長髪で女に似た顔
・亀のような胴体と手足
・毛の生えた尾
データ
種 別 | 日本妖怪、UMA |
---|---|
資 料 | 江戸時代の図画 |
年 代 | 1839年 |
備 考 | 予言獣の一種 |
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