構造物型UFO ― 多面体型の未確認飛行物体 ―

構造物型UFOとは、多面体などの人工的な構造に見える未確認飛行物体のこと。
ダイヤモンド型、キューブ型、ピラミッド型などのUFOがこれに当たる。
基本情報
概要
構造物型UFOは、多面体などの人工的な構造に見える未確認飛行物体である。発光球やプラズマ状の光体とは異なり、明確な輪郭・面・角を持つことが特徴で、建造物や幾何学図形を思わせる外観として報告されることが多い。目撃例を整理すると「ダイヤモンド型」「キューブ型」「キューブ・イン・スフィア型」「ピラミッド型」に分類できると考えられる。いずれも報告数が少なく、独立した形態としての実態は十分に解明されていない。
データ
| 種 別 | 構造物型UFO |
|---|---|
| 目撃地 | アメリカ、イギリス |
| 年 代 | 1980年~ |
| サイズ | 不明 |
| 備 考 | 2000年代以降から目的例が増えている |
構造物型UFOの分類
ダイヤモンド型(Diamond-shaped UFO)

ダイヤモンド型は、上下対称の菱形あるいは二重円錐形に近い外形を持つタイプで、構造物型UFOの中でも特に人工物的な印象が強い。1980年のキャッシュ=ランドラム事件では、強烈な熱と炎を伴う巨大なダイヤモンド型物体が低空を浮遊し、目撃者が放射線被曝を思わせる症状を呈したとされる。また、1990年のカルヴァインUFO写真では、無音で静止する大型のダイヤモンド型物体が軍用機とともに撮影されており、現在でも議論が続く重要事例となっている。
・サイズ:数メートルから大型航空機級まで報告例がある
・形 状:菱形・二重円錐形などと形容される
・表 面:金属質・暗色・発光体など報告によって異なる
・飛 行:静止・低速移動・垂直上昇が報告される
・飛行音:無音または低騒音とされる例が多い
・挙 動:強い発光や熱を伴う例がある
・備 考:キャッシュ=ランドラム事件やカルヴァインUFO写真などで知られる
キューブ型(Cube-shaped UFO)

キューブ型は、立方体あるいは直方体に近い外形を持つタイプで、黒色または金属質の外観として報告されることが多い。2015年にアメリカ・テキサス州エルパソで撮影されたとされる「ブラックキューブUFO」などの報告例が知られているが、著名な事例は少なく、その実態については不明な点が多い。光体としてではなく、明確な輪郭を持つ固体状の物体として認識される点が特徴とされる。
・サイズ:不明
・形 状:立方体または直方体状の明確な輪郭を持つ
・表 面:黒色または金属質とする報告例がある
・飛 行:浮遊・低速移動・静止が多い
・飛行音:無音とされる例が多い
・挙 動:回転しながら移動するとの報告がある
・備 考:著名な古典事例は少なく、近年の映像報告に多い
キューブ・イン・スフィア型(Cube-in-Sphere UFO)

キューブ・イン・スフィア型は、透明または半透明の球体の内部に黒い立方体が内包されているように見える特異な形状である。2014〜2015年にアメリカ東海岸のバージニア沖で訓練中の米海軍パイロットが複数回目撃した事例が知られており、航空機とのニアミスが発生したことから飛行安全上の問題として正式に報告されている。近年の米軍関係者による証言で広く知られるようになった形態である。
・サイズ:戦闘機パイロットの証言では小型〜中型とされる
・形 状:半透明の球体内部に黒い立方体が存在するように見える
・飛 行:静止・高速飛行・急激な方向転換が報告される
・飛行音:不明
・挙 動:戦闘機とのニアミス事例が存在する
・備 考:2014〜2015年の米海軍パイロット証言で知られるようになった
ピラミッド型(Pyramid-shaped UFO)

ピラミッド型は、三角錐あるいは四角錐に近い立体形状を持つタイプで、三角形型UFOとは異なり上部が尖った立体構造を持つ点に特徴がある。2019年に米海軍駆逐艦USSラッセルが撮影した「ピラミッド型UAP映像」が代表例であり、暗視装置では三角錐状に見える光体が記録された。後に光学的なボケ効果による可能性も指摘されたが、映像そのものは国防総省が本物と認めている。
・サイズ:不明
・形 状:三角錐または四角錐に近い立体構造
・飛行音:不明
・備 考:代表例はUSSラッセルの「ピラミッド型UAP映像」で知られる
目撃情報
1980年 アメリカ(キャッシュ・ランドラム事件) ― ダイヤモンド型
1980年12月、アメリカのテキサス州デイトン近郊の路上で、ベティ・キャッシュ、ビッキー・ランドラム、そして孫のコルビーの3名が巨大な未確認飛行物体に遭遇した。夜空に出現した物体は「上下を逆にしたダイヤモンド型」あるいは「二重の円錐形」に近いシルエットをしており、底部からは強烈な炎を噴射して低空を浮遊していたとされる。物体が放つ熱気は、車内のダッシュボードを素手で触れないほどに加熱させるほどであった。
目撃した3名はその後、激しい火傷や脱毛、嘔吐といった急性放射線症に近い症状を呈した。物体の形状が、ベル型よりも鋭利な角を持つ「円錐形」に近い特異なものであったこと、そして人体に重篤な物理的被害を及ぼした点において、UFO史の中でも極めて異質な事例として扱われている。
1990年 イギリス(カルヴァインUFO写真) ― ダイヤモンド型
1990年8月4日、スコットランドのカルヴァイン近郊で、ハイキング中だった二人の男性が巨大なダイヤモンド型の未確認飛行物体を目撃したと証言した。目撃者によれば、物体は無音のまま空中に静止しており、近くを飛行していた軍用機(ハリアー戦闘機とされる)が周囲を旋回していたという。二人は物体の写真を複数枚撮影し、その後写真とネガを新聞社へ提出した。
提出された写真は英国国防省(MoD)へ渡されて調査対象となったが、公表されることなく長年所在不明となった。2022年になって、当時の英国空軍広報担当者が保管していたオリジナルプリントが発見・公開され、再び注目を集めることとなった。写真には、空中に浮かぶ大型のダイヤモンド型物体と、その近くを飛行する軍用機が写っている。
2014年 アメリカ(バージニア沖UAP遭遇事件) ― キューブインスフィア型
2014年から2015年にかけて、アメリカ東海岸のバージニア沖で訓練を行っていた米海軍F/A-18部隊のパイロットたちが、繰り返し未確認飛行物体を目撃したと証言した事例である。元海軍パイロットのライアン・グレーブスらによれば、そのうちの一つは「透明な球体の内部に黒い立方体が存在する」ような特異な外観をしていたという。
物体は推進装置や翼が確認できず、空中で静止しているように見えたとされる。また、訓練中の戦闘機の至近距離を通過するニアミス事案も発生し、海軍内部では飛行安全上の問題として報告書が作成された。
2015年 アメリカ・テキサス州の目撃例 ― キューブ型
2015年、アメリカ・テキサス州エルパソ周辺で、空中に黒い立方体状の物体が浮遊している様子を捉えた映像が公開され、UFOメディアやニュースサイトで取り上げられた。この物体は「ブラックキューブUFO」と呼ばれ、無音で移動・静止しながら短時間で消失する様子が映っている。
2019年 アメリカ(USSラッセル・ピラミッドUAP映像) ― ピラミッド型

2019年7月、アメリカ海軍の駆逐艦USSラッセルがカリフォルニア沖で行動中、夜間監視装置によって複数の「ピラミッド型」あるいは三角形状に見える未確認飛行物体が撮影されたとされる。映像には、点滅する光体が三角錐状のシルエットとして映し出されており、複数の対象が艦の周辺空域を飛行しているように見えたという。映像は2021年に公開され、米国防総省は海軍が撮影した本物の映像であることを認めた。
その後、この「ピラミッド型」の外観については、夜間暗視装置の絞り形状によって点光源が三角形に見えるボケ(ボケ効果)で説明できるとする解析が発表されている。一方で、映像に映った対象そのものの正体については議論が続いており、UAP研究では「ピラミッド型UFO」としてしばしば引用される事例となっている。
2021年 アメリカ・ミズーリ州の目撃例 ― キューブ型

2021年、アメリカ・ミズーリ州スプリングフィールド周辺で、走行中の車両から立方体状の物体が空中に浮遊している様子が撮影された。映像には、金属的あるいは暗色のキューブ状構造物が回転しながら低速で移動または静止する様子が記録されており、その特異な形状からUFOコミュニティ内で注目を集めた。
ただし本件は単一の個人撮影映像を起点とした報告であり、公式な調査記録や確定的な物理データは存在していない。そのため、確立した事件名を持つ事例というよりも、ネット上で拡散したキューブ型UAP目撃映像の一例として扱われることが多い。
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