コーンヘッド ― 細長い頭部を持つ人類 ―

コーンヘッドとは、トウモロコシのような細長い頭部を持つ人類のこと。
世界各地で長頭骨が発見され、その多くは人工的な頭部変形と考えられている。
一方で、未知の人類や地球外生命体との関連性を指摘する説も存在する。
基本情報
概要
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| パラカスのコーンヘッド |
コーンヘッドは、頭部が人間より細長く、トウモロコシのような形状をした人類を指す呼称であり、主にオカルトや古代宇宙人説の文脈で用いられている。
コーンヘッドは現代人より大きな脳容量を持つとされており、最大で2~3倍程度に達するともいわれている。そのため、通常の人類とは異なる高度な知的能力を有していた可能性が指摘されている。
コーンヘッドの頭蓋骨は世界各地の古代遺跡から出土しており、特に南米ペルーのパラカスから出土した長頭骨が有名である。パラカス文化では、幼少期から頭部に圧力を加えて頭蓋の形状を変える風習が広く行われていた。
また、古代エジプトでは、アクエンアテンをはじめとするアマルナ時代の王族が、細長く後方へ伸びた頭部を持つ姿であったことでも知られている。
このコーンヘッドについては、主に以下のような説がある。
コーンヘッドを人工的な頭蓋変形とする説は「幼少期から頭部に圧力を加えることで成長過程にある頭蓋を意図的に細長く変形させたもの」とする説であり、学術的にはこれが定説となっている。
乳幼児の柔らかな頭蓋に、板や帯、紐などを用いて一定方向から圧力を加え、頭部を固定することで形状を変化させる。実際に、古代の頭蓋変形については、頭部を板で挟む方法や、帯・紐などを巻き付ける方法が知られており、アンデス地域では頭部を変形させるための具体的な方法を描いた図像も残されている。
こうした人工的な頭蓋変形は世界各地で確認されており、その目的については、集団への所属を示す身体的な標識、社会的地位や身分を表すもの、美的価値観、宗教的・精神的な意味など、地域によって異なると考えられている。
ペルー、ボリビア、メキシコ、グアテマラ、ハンガリー、グルジア、ドイツなどでは、出土した頭蓋骨に幼少期から外部から圧力を加えたことによる特徴的な変形が確認されており、人工的に頭蓋を変形させたものであることが明らかになっているとされる。
・ペルー(パラカス・ナスカなど):乳幼児の頭部を板や布で固定し、長頭化させる風習があった
⇒ 社会的地位や集団の所属を示す目的があったと考えられている
・マヤ文明圏(メソアメリカ):長い頭部を理想的な容姿とみなし、乳幼児期から頭部変形を行った
⇒ 神々や支配者の姿に近づくためとも解釈されている
・コーカサス地方・黒海北岸:アラン人などの間で頭部変形の風習が確認されている
⇒ 民族的な特徴や社会的地位を示す目的があったと考えられている
・中央アジア〜東欧:フン族をはじめとする遊牧民の一部で頭部変形が行われた
⇒ 集団のアイデンティティや身分を示す役割があったと考えられている
・メラネシア(バヌアツなど):乳幼児期から頭部を固定して長頭化させる風習があった
⇒ 長頭を美しいとする価値観に基づくものとされる
・北米先住民の一部集団:部族ごとに頭部変形を行う例が確認されている
⇒ 身分や所属集団を示す目的があったと考えられている
コーンヘッドを地球外生命体とする説は「出土した長頭骨がホモ・サピエンスとは異なる存在のものではないか」とする説である。特にペルーのパラカスから出土した長頭骨について、解剖学的特徴や遺伝的特徴に具体的な違いがあるとする検証報告が存在する。
古代史や考古学などを扱う海外メディア『Ancient Origins』では、長頭骨研究者ブライエン・フォレスター(Brien Foerster)へのインタビューや関連記事を掲載しており、そこではパラカスの長頭骨について人類との具体的な違いが指摘されている。
まず、パラカスの長頭骨について、人工的な頭蓋変形だけでは説明できないとする頭蓋構造の特徴や頭蓋容量の違いなどを指摘しており、通常の人間より頭蓋容量は最大25%大きく、重量は最大60%重いと述べられている。また、人間に見られる矢状縫合が無いこと、大後頭孔が後方に位置し楕円形であること、眼窩が大きいことなども、遺伝的な特徴であると主張している。
さらに、2014年にパラカスの長頭骨のDNA検査を行った結果、ヒトや霊長類などには確認されていないDNA配列が含まれていたとされ、検査を担当した遺伝学者は、ホモ・サピエンスやネアンデルタール人、デニソワ人とは大きく異なる「新しいヒト型生物」の可能性を示したとされる。なお、そのような生物学的差異が実際に存在するなら、通常の人間とは交配できなかっただろうとも言及されている。
フォレスターは、このDNA検査の結果だけで地球外生命体と断定することには慎重な姿勢を示しながらも、地球外からの介入の可能性を否定しておらず、地球外生命体との関連を示唆する見解にも言及している。
一方で、2016年に行われた別のDNA検査では、パラカスの長頭骨からハプログループH2AとT2Bが検出されたと報告されている。H2Aは東ヨーロッパ、T2Bはメソポタミアや現在のシリア周辺との関連が指摘されており、これらはパラカスの人々とユーラシア地域との遺伝的な関連を示すものとして紹介されている。フォレスターらは、こうした結果を古代にヨーロッパや中東からアメリカ大陸へ移住した人々の存在を示す可能性として解釈している。
なお、2019年の『Ancient Origins』の記事では、パラカスの長頭骨について「地球外生命体の証拠」とする見解が唱えられてきたことを紹介する一方、2014年の初期DNA検査については試料の汚染を指摘する声があり、その後に別の試料を用いた再検査が行われたことも説明している。
したがって、現時点で確認されているのは、長頭骨に未知の特徴があるとする主張や、そこから未知の人類・地球外生命体との関連を推測する説であり、地球外生命体の存在が科学的に証明されたわけではない。
データ
| 種 別 | 人間(人工頭蓋変形文化)、異星人 |
|---|---|
| 発見地 | 世界各地 |
| 年 代 | 紀元前~ |
| サイズ | 人間と同等 |
| 備 考 | エイリアンという説もある |
長頭頭蓋骨の出土地域
アメリカ大陸
・ペルー:パラカス、ナスカなどから、頭部が著しく長く伸びた頭蓋が多数出土している
・ボリビア:アンデス高地の遺跡から、頭部が長く変形した頭蓋が出土している
・チリ:北部のアタカマ地方などから、特徴的な形状を持つ頭蓋が出土している
・メキシコ:古代の墓地などから、通常とは異なる形状の頭蓋が出土している
ヨーロッパ・黒海沿岸
・ロシア:南ロシア、黒海北岸、クリミア、北コーカサスなどから、細長く伸びた頭蓋が出土している
・ハンガリー:カルパチア盆地の古代墓地から、著しく長い頭蓋が多数出土している
・グルジア:コーカサス地方の古代墓地から、長く伸びた形状の頭蓋が確認されている
アジア
・中国:新石器時代の遺跡などから、長く伸びた形状の頭蓋が出土している
・モンゴル:古代遊牧民に関連する墓地などから、特徴的な形状の頭蓋が確認されている
・日本:鹿児島県の広田遺跡などから、通常とは異なる形状の頭蓋が出土している
中東
・イラク:古代の遺跡から、形状に特徴のある頭蓋が確認されている
・エジプト:古代エジプトの人骨資料から、特徴的な頭蓋形態が確認されている
コーンヘッドの起源をめぐる諸説
火星人説
1980年代、アメリカのサイエンスライター、リチャード・ホーグランド(Richard C. Hoagland)は、火星のシドニア地域に存在する「火星の顔」や「火星のピラミッド」を古代火星文明の遺構であると主張した。
ホーグランドは「火星の顔」を火星版のスフィンクスと解釈しており、さらにシドニアの遺跡群とエジプトのギザのピラミッド・スフィンクス群との間に数学的な対応関係が存在すると主張している。これらを根拠として、古代火星文明と古代エジプト文明の間には何らかの関連があったとする説を提唱した。
また、イギリスの古代文明研究家・グラハム・ハンコック(Graham Hancock)は、著書『The Mars Mystery(1998年)』の中で火星文明が何らかの災害によって滅亡し、その生存者が地球へ移住した可能性を論じている。
さらに、古代エジプトのアクエンアテンやその家族に見られる長頭表現を、地球外生命体との関連を示すものと解釈する説もある。特にアメリカの古代文明研究家・ザビアント・ヘイズ(Xaviant Haze)は、アクエンアテン王家の長頭表現を古代宇宙人説の文脈で取り上げ、エジプトと火星との関連性を論じている。
ただし、長頭骨と火星文明との直接的な関連を示す考古学的・遺伝学的証拠は確認されておらず、主に古代宇宙飛行士説の一種として語られている。
シリウス人説
ガーナのスピリチュアル研究家・クワメ・アダパ(Kwame Adapa)は、著書『The Akan, Other Africans and the Sirius Star System』(2017年)などで、アカン人をはじめとするアフリカの諸文化とシリウス星系との関係性を論じており、古代アフリカの神話や伝承に登場する存在をシリウス星由来の地球外生命体と関連付けている。
この主張をコーンヘッドに関連付ける説では、世界各地から発見される特徴的な長頭骨を通常の人類とは異なる存在の痕跡とみなしている。特に古代エジプトなどに見られる長頭の人物表現や、アフリカの古代文化に残るシリウスに関する伝承などを関連付け、長頭の人々がシリウス由来の存在、あるいはその子孫だった可能性があると主張されている。
ただし、アダパは考古学者や古人類学者ではなく、教育やスピリチュアル分野を背景に古代文化とシリウスの関係を論じている人物であり、上記の説も考古学的・遺伝学的証拠が確認されているわけではない。
ホモ・カペンシス説
2014年、元世界銀行法律顧問のカレン・ヒューデス(Karen Hudes)は、地球上にはホモ・サピエンスとは異なる「第二の種」が存在すると主張した。この存在は「Homo Capensis(ホモ・カペンシス)」や「big brains(ビッグ・ブレインズ)」と呼ばれている。
ヒューデスによれば、この存在は地球外生命体ではなく、氷河期以前から地球上に存在していた大型の脳を持つヒト型生物であり、世界各地にその頭蓋骨が残されているという。なお、この情報は神経科医エドワード・スペンサー(Edward Spencer)から得たと説明している。
この集団については、氷河期後に数を減らしたため人間社会から隠れて生活するようになり、その一部がバチカンに潜伏していると主張している。また、金融や宗教を通じて人類を支配しており、世界の権力構造の背後に存在すると説明している。
さらに、長頭骨のDNAについて「ホモ・サピエンスとは異なる第二の種」を示すものだと主張し、両者が交配した場合には子孫が不妊になるほどDNAが異なるとも述べている。ただし、ヒューデス自身がDNA検査の具体的なデータを提示しているわけではなく、これらは一個人が語った主張として扱う必要がある。
※「Homo Capensis(ホモ・カペンシス)」は、1913年に南アフリカのボスコップで発見された頭蓋骨につけられた古人類学上の学名であり、それを引用した呼称だと思われる
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