アマビエ ― 江戸時代に熊本県に現れた人魚のような予言獣 ―
アマビエとは、江戸時代に肥後国に現れたと伝わる妖怪のこと。
長髪で尖った口を持つ人魚のような姿をしており、豊作と流行病の予言を残したとされている。
基本情報
概要
アマビエは、江戸時代に肥後国(現・熊本県)に現れた妖怪で、豊作や流行病の予言を語る予言獣の一種とされている。
当時の瓦版によれば、肥後国の海中に毎晩のように光る物体が現れるので、役人が現場に向かってみたところ、海中から自らアマビエと名乗る化物が現れて「この先 6年間は豊作になるが、疫病が流行るかもしれないので、そうなったら自分の姿を写した絵を人々に見せるように」と言い残して去っていったという。
なお、瓦版にある挿絵は、頭部に長い頭髪・丸い目・突出した口を持ち、ウロコに覆われた胴体から3本の足またはヒレが生えているという人魚のような姿で描かれている。
江戸時代の瓦版にはアマビエのような予言獣の記事が多く、類似するものにアマビコをはじめ、くだん・神社姫・豊年亀などが存在する。なお、これらの予言獣の語ることには「疫病・厄災を免れるには自分の姿を描いた絵を貼って置くこと」といった共通点が見られる。
そのため、懐疑派からは「瓦版を売るための手法」「宗教家による布教活動の一環」という説も唱えられている。
・長い頭髪
・丸い目
・突出した口
・ウロコに覆われた胴体
・3本の足またはヒレがある
データ
種 別 | 日本妖怪、UMA |
---|---|
資 料 | 江戸時代の瓦版 |
年 代 | 1846年 |
備 考 | 予言獣の一種 |
類似する妖怪
アマビコ ― 江戸時代に熊本県に現れた猿人間のような予言獣 ―
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資料
江戸時代の瓦版
弘化4年(1846年)4月中旬、肥後国(現・熊本県)の海中に毎晩のように光る物体が現れた。
そこで役人が向かってみると、自らアマビエと名乗る化物が現れて「当年より6ヵ年は豊作となるが、もし病が流行ったら私の姿を写した絵を人々に見せよ」と言い残して海中に去っていった。
このことは、役人によって江戸に報告された。
備考
フィクション
・アニメ『ゲゲゲの鬼太郎(第5シリーズ)』に準レギュラーとして登場している
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