ウォリー【Wally/Wallowa Lake monster】
珍奇ノート:ウォリー ― ワラウア湖に棲む長い首を持つ巨大生物 ―

ウォリーとは、アメリカのワラウア湖で目撃されたUMAのこと。

体長5~15メートルの巨大生物で、首が長く、背中にコブを持つ などの特徴があるとされている。

また、ネイティブ・アメリカンの間では人を襲う伝説の怪物として恐れられているようだ。



基本情報


概要


ウォリーは、米国のオレゴン州のワラウア湖に棲息するといわれるUMAで、ネイティブ・アメリカンの間では「海の牛」という伝説の怪物として伝えられているとされる。また、カヌーを襲うことから恐れられているようだ。

UMAとしては、1885年頃から多くの目撃情報が寄せられており、当時の地元の新聞記事にもなったとされる。それから一時的に目撃情報が途絶えたとされるが、1930年代から再び目撃されはじめ、ウォリーの特徴も詳細に語られるようになってきた。

特徴については、体長5~15メートルで、長く太い首と巨大で平たい頭部を持ち、顔はカバやブタに似ているとされ、背中にはコブがあり、ウシのように低い声で鳴くともいわれている。

また、2頭を同時に見たという報告もあるため、ワラウア湖には複数のウォリーが生息していることが窺える。専門家によれば、ワラウア湖では1.5トンほどの生物ならば20頭程度なら棲息できると計算されているようだ。

ウォリーの特徴
・体長5~15メートル程度
・長い首を持つ
・平たい頭部を持つ
・肉食性(湖の魚を食べる)
・肌は黒いといわれる
・顔は巨大でカバやブタに似ているといわれる
・背中にコブがある(7つあったとされる)
・牛のように低い鳴声で鳴くといわれる

データ


種 別 UMA
目撃地 アメリカ(オレゴン州のワラウア湖)
年 代 1885年~
体 長 5~15メートル
備 考 ネイティブ・アメリカンに伝説の怪物として恐れられている

伝説


ネズ・パース族の伝説によれば、ネズ・パース族とブラックフット族が戦争中に、ネズ・パース族の酋長の娘とブラックフット族の酋長の息子が恋仲となり、ある夜 ネズ・パース族のキャンプからカヌーを奪って湖に漕ぎ出した。

すると、湖から怪物が出てきてカヌーに襲いかかり、この男女を飲み込んでしまった。この出来事の後、ネズ・パース族は湖に出掛けることは無くなったという。

目撃情報


1885年の目撃例


1885年11月5日、地元新聞にワラウア湖の怪物と遭遇した住民のインタビュー記事が載せられた。

彼がモーターボートに乗って湖の中央に出ると、約45メートル先に水面から約3メートルの長い首を出した奇妙な生物を目撃した。そこで、ボートを止めて よく見ようとすると すぐに姿を消してしまったという。

その生物は、平らな頭で、カバに似ており、牛のような低い鳴声で鳴いており、首の長さは約3メートルで、太さは成人男性の身体のほどだったという。なお、この話は伝わる間に誇張されているかもしれないが、彼は真剣な様子で語ったという。

1900年代の目撃例


1932年に、ワラウア湖の怪物を目撃した2人の地元住民は「約3メートルのボートよりも長かった」と報告している。また、湖の付近の住人は、1945~1983年の間に何度も目撃したと主張しており、この怪物は「豚のような頭を持つ、大きく黒いもの」と語っている。

1950年には、ワラウア湖でコカニーマスという魚を食べる2頭の怪物を3人が目撃しており、「1頭目の怪物は約4.9メートルほどで、2頭目の怪物は約2.5メートルほどの大きさだった」と語っているという。

1978年には あるカップルから この怪物を2回目撃したという報告があり、最初の目撃では「3つのコブのような突起が湖の水面に現れるところを見た」と語り、2回目の目撃では「約6メートルの長いヘビのような生物が数分の間 円を描きながら湖の特定の場所にいたところを見た」と語っているという。

1981年には 2人の男から目撃報告があり、「体長15メートルほどで、背中に7つのコブが見えた」と語っているという。