テティス湖の怪物【Thetis Lake Monster】
珍奇ノート:テティス湖の怪物 ― カナダのトカゲ男 ―

テティス湖の怪物とは、カナダのテティス湖で目撃された人型の水棲UMAのこと。

映画『大アマゾンの半魚人』に登場するギルマンに似た半魚人のような外見だといわれている。


基本情報


概要


テティス湖の怪物は、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー島のテティス湖で目撃された人型の水棲UMAである。外見が映画『大アマゾンの半魚人』に登場するギルマンに似ていると証言されたことから半魚人型のUMAとされる一方で、爬虫類型のUMAの一種として「カナディアン・リザードマン(Canadian Lizard Man)」と呼ばれることもある。

体長は約1.5メートルで、人間のような形だが全体的に三角形に近い体型であり、頭部と四肢に棘状のヒレを持ち、足は三本指で水かきを備えていたという。また、後の目撃例では、顔つきは怪物のようで非常に大きな耳があり、全身が銀青色のウロコに覆われていたとも語られている。

最初の目撃は1972年8月22日で、湖で遊泳していた少年2人が正体不明の生物と遭遇し、そのうち1人が手を負傷したと証言した。この出来事は地元紙によって報道され、カナダ騎馬警察が調査を行う事態となった。さらに4日後には、湖を挟んで反対側の岸で別の目撃者2人が同様の生物を目撃したと報告している。

しかし、報道からしばらく経った後、当初の目撃者4人のうち2人が名乗り出て、注目を集める目的で作り話をした可能性があると証言したとされている。一方で、残る2人の証言についても同様に虚偽であったかどうかは明らかになっておらず、事件全体の信憑性については現在も判断が分かれている。

正体については諸説あり、未知の水棲生物、あるいは既知の動物の誤認とする見方がある一方で、少年たちの作り話とする説も根強い。事件当時の警察の捜査では、特定の生物が正体として断定されることはなかった。

なお、この怪物と類似した生物は他の土地でも目撃されており、アメリカのオハイオ州、デラウェア州、ルイジアナ州、ノースカロライナ州などでは、少なくとも過去1世紀にわたって断片的に報告されている。これらの事例は、水辺や湿地帯で目撃される人間型あるいは爬虫類型の未確認生物として共通点を持ち、中南米で目撃されているチュパカブラと関連づけて語られることもある。

また、カナダ西海岸沖のクイーン・シャーロット諸島に伝わるハイダ族の神話には、人間のような顔を持ち、2本の尾を備え、しばしば帽子をかぶっているとされる水辺の存在が登場する。この生物は、ハイダ族のカヌー乗りたちに恐れられてきた存在とされており、テティス湖の怪物との類似性を指摘する声もある。

テティス湖の怪物の特徴
・体長:約1.5メートル
・体型:人間に近いが三角形に見える
・外見:銀青色のウロコに覆われている
・頭部:三角形に近い形で突起がある(大きな耳があるとも)
・脚部:水かきを備えた三本指の足
・ヒレ:頭部や四肢に棘状のヒレがある

データ


種 別 UMA、怪人
目撃地 カナダ(バンクーバー島のテティス湖)
年 代 1972年
体 長 約1.5メートル
備 考 映画『大アマゾンの半魚人』のギルマンに似ている

目撃情報


1972年8月22日


カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー島にあるテティス湖で、遊泳中の少年2人が正体不明の生物と遭遇する出来事が起こった。少年らによれば、その生物は浜辺にいた彼らを追い払うような行動を取り、その際に接触したとされる。

少年らは「その生物は映画『大アマゾンの半魚人』に登場するギルマンに酷似しており、体長は約5フィート(約1.5メートル)、体型はおおよそ三角形に近く、底辺の幅も約5フィートあった」と証言している。また、頭部や腕、脚には棘状のヒレがあり、足は水かきのある3本指だったという。2人のうち1人は、この生物により手を切り裂かれたと主張している。

この証言を受けて、カナダ騎馬警察(RCMP)が調査に乗り出した。担当警官は「少年たちの証言は真剣なものであり、別の結論が出るまでは調査を継続するほかない」と述べているが、最終的に生物の正体が特定されることはなかった。この出来事は地元紙『ヴィクトリア・デイリー・タイムズ』によって報道された。

1972年8月26日


最初の報道から4日後、テティス湖の初回目撃地点とは湖を挟んで反対側の岸で、別の目撃者2人が同様の生物を目撃したと報告した。目撃者によれば、その生物は水中から姿を現して周囲を見渡した後、再び湖へと戻っていったという。目撃者たちは恐怖を感じ、その場から逃走したとされる。

この際に目撃された生物については、「人間のような体型をしていたが、顔つきは怪物のようで、全身は銀青色のウロコに覆われており、頭部からは突起が突き出ていた。また、非常に大きな耳を持っていた」と語られている。