中国空軍UFO追跡事件【1998 Cangzhou UFO Incident】
珍奇ノート:中国空軍UFO追跡事件 ― 中国で発生した空軍によるUFO追跡事件 ―

中国空軍UFO追跡事件とは、中国の河北省の上空で発生したUFO追跡事件のこと。

そのUFOはキノコやクラゲのような外観であり、空軍の戦闘機が追跡したとされている。


基本情報


概要


中国空軍UFO追跡事件は、1998年に中国河北省滄州市・青県付近の空軍基地上空で発生したUFO追跡事件である。人民解放軍空軍の複数のレーダー基地が正体不明の飛行物体を同時に捕捉し、地上でも140人以上が発光する物体を目撃したと報じられた。

日本語での事件名は定着しておらず、便宜的に「中国空軍UFO追跡事件」と題しているが、ウィキペディアでは「人民解放軍空軍UFO追跡事件」と題しており、遭遇した物体の形状から「青県の大気クラゲ(Qing Xian Flying Jellyfish / 青县飞行水母)」と題されることもある。

1998年10月19日、滄州市近郊の軍用飛行訓練基地上空に、下部に強い光を伴う飛行物体が確認された。周辺の4つのレーダー基地が同一の移動目標を捕捉し、その飛行経路や速度が既知の軍用機・民間機とは一致しないことが報告された。

地上の観測者は、物体が最初は「小さな星」のように見え、その後高度を下げたことで次第に大きく見えるようになったと証言しており、その外観は「キノコ状」「クラゲ状」と形容されている。

この飛行物体はレーダー反応が既知の航空機と一致しなかったため、李姓の基地司令官は上官へ報告し、後に殲教-6(JJ-6)迎撃機に対して追跡命令が下された。パイロットの証言によれば、青県上空でUFOとの距離が約4000メートルに縮まると、物体は突如急上昇し、接近を容易に回避したという。

また、戦闘機を大きく引き離したかと思うと、再び戦闘機の真上に現れるなど、相手を翻弄するような挙動を示したとされる。物体の高度や移動速度については資料ごとに差異がみられるものの、急激に上昇したとする証言が残されている。

パイロット側は機関砲による攻撃許可を求めたが、地上司令部はこれを拒否したと報じられている。その後、より新型の戦闘機2機が離陸準備を進めていたが、飛行物体はその前に姿を消したとされる。

事件後、この遭遇事例は中国地方紙『河北日報』によって報道され、後に『報刊文摘(Baokan Wenzhai)』へ転載された。さらに1998年11月5日には、AFP通信が上海発の記事として英語圏向けに配信したことで、英語圏にも知られるようになった。

この飛行物体の正体については、未確認航空機、大気現象、レーダー誤認、あるいは軍事機密機の可能性など複数の仮説が挙げられているが、決定的な物証は得られていない。

また、一部の資料では、その外観からUMA・未確認生物の一種である「大気クラゲ」と関連付けて紹介されることもあるが、これは主に後年のオカルト・クリプティッド系資料における解釈であり、当時の軍事記録において物体の起源や構造が明らかにされたわけではない。

UFOの特徴
・形 状:キノコ型あるいはクラゲ型
・発光色:底部に強い白色光を伴っていたとされる
・外 観:上部が丸く、下部に明るい光が垂れ下がるよう
・サイズ:不明
・動 き:急上昇、急減速など
・備 考:4つのレーダー基地が同時捕捉したとされる

データ


種 別 クラゲ型UFO
目撃地 中国(河北省滄州市・青県付近)
年 代 1998年10月19日
サイズ 不明
備 考 AFP通信などで報道された

AFP通信による1998年河北UFO事件報道の日本語訳


上海(AFP) — 『河北日報』が『報刊文摘(Baokan Wenzhai)』に転載した記事は、迎撃命令を受けたジェット戦闘機と未確認飛行物体との間で繰り広げられた空中での追跡劇について、パイロットの詳細な証言を伝えている。記事によれば、地上でも少なくとも140人がその物体を目撃したという。

『河北日報』の編集者は、この出来事が10月19日に発生したものであり、現在も地方政府当局によって調査中であると述べた。同紙の記事および引用された軍関係者の証言は、未確認飛行物体(UFO)に関する話題に対し、中国側が比較的開放的な姿勢を見せていることを示しており、この点はワシントンの悪名高い秘密主義とは対照的である。

記事によれば、この遭遇事件は河北省北部の4つの異なるレーダー基地が、滄州市近郊の軍用飛行訓練基地上空の空域において、正体不明の移動目標を捕捉したことから始まった。

基地の観測者たちには、そのUFOは最初「小さな星」のように見え、その後、高度を下げたためと思われるが、次第に大きくなっていったという。彼らはその物体について、キノコあるいはクラゲのようなドーム状の形状をしており、底部には明るく輝く光がぶら下がっていたと説明している。

李という姓の基地司令官は上官へ報告を行い、その空域に民間機・軍用機とも存在しないことが確認された後、武装した殲教6(Jianjiao-6)迎撃機に対し、物体の追跡命令が下された。

パイロットたちの証言によれば、青県上空でUFOとの距離が4000メートル以内にまで縮まると、その物体は突如急上昇し、その後の接近を容易に回避したという。また、その物体は戦闘機を弄ぶかのように、たびたび大きく引き離したかと思うと、再び戦闘機の真上に出現したとされる。

記事によれば、パイロット側は機載機関砲による攻撃許可を求めたが、その時点で地上司令部はこれを拒否した。

さらに記事では、より新型の戦闘機2機が離陸する前に、そのUFOは姿を消したとしている。中国の扇情的なタブロイド紙では、有名人のゴシップ記事や犯罪記事と並んで奇妙な現象の記事が掲載されることは珍しくないが、『河北日報』のような比較的公式性の高い新聞がUFO報道を掲載することは極めて稀である。