ベル型UFO ― 鐘型の未確認飛行物体 ―

ベル型UFOとは、鈴や釣鐘に似た形状を持つ未確認飛行物体のこと。
低速で移動し、出現と停止を繰り返すといった異質な動きが特徴とされている。
基本情報
概要
ベル型UFOは、鈴や釣鐘に似た形状を持つ未確認飛行物体である。目撃例は少ないが、その特異な外観からUFOの中でも異質で神秘的な存在として見られている。一般的には、上部がすぼまり下部が広がった形状、あるいは逆円錐に近いシルエットとして描写されることが多く、全体的に縦方向に重心を据えた印象を与える点が特徴とされている。
なお、形状表現には幅があり、鈴やどんぐりに似た形状のものは「鈴型(アコーン型)」、上部がすぼまり下部が大きく広がる釣鐘状のものは「鐘型」、全体が直線的に先細りで逆円錐に近い輪郭を持つものは「円錐形」、と大別されている。ただし、これらには明確な線引きがあるわけではなく、証言や再現図などによって解釈が重なり合うため、円錐形UFOと区別されずに扱われることもある。
目撃証言においては、高速飛行というよりも低空での浮遊や静止といった動きが強調される傾向がある。突如として空中に現れ、音もなく停止し、そのまま消失する、あるいはゆっくりと移動して視界から消えるといった描写が多く、円盤型UFOと比較して威圧感や不気味さを感じられる印象を伴っている。
・全 高:数メートルから10メートル前後とされる例が多い
・サイズ:下部の最大幅で3〜8メートル程度と語られることが多い
・形 状:鈴や釣鐘に似た縦長のシルエットを持つ
・全 体:上部がすぼまり下部が広がった形、または逆円錐状
・下 部:底部や周囲が淡く光る、または強い光を放つという報告がある
・表 面:金属的、暗色、鈍い光沢を帯びた質感といわれることが多い
・飛 行:低空での浮遊・静止、緩慢な移動といわれることが多い
・飛行音:無音、もしくは非常に低い音しか発しないとされる
・挙 動:突如出現し、停止した後に消失するなど不可解な動きを示す
・備 考:円錐形UFOと形状が類似し、同種として扱われることもある

ベル型UFOは、ナチス・ドイツが開発していたとされる謎の装置「ディ・グロッケ(Die Glocke)」と関連付けて語られることがある。
ディ・グロッケとは、第二次世界大戦末期のナチス・ドイツが極秘裏に開発していたとされる鐘型の謎の装置のことである。「Die Glocke」はドイツ語で「鐘」を意味し、上下に伸びたベル状の装置であったと語られていることから この名で呼ばれている。また「ナチスの鐘」という別名でも知られている。
この装置は20世紀末になって初めて広く認知されるようになり、元親衛隊関係者の証言や、ポーランド南西部の地下施設跡に関する調査報告などを通じて知られることとなった。それらの情報によれば、ディ・グロッケは重金属製の鐘型構造を持ち、内部に未知の物質や装置を搭載していたとされ、実験の過程で人体や周囲の環境に深刻な影響を及ぼしたと語られている。
一部の説では、ディ・グロッケは反重力装置や未知のエネルギーを利用した実験機であったとされる。こうした説が、ベル型UFOのイメージと結び付けられる要因となった。鐘型の外見、垂直方向の浮上、強い発光現象などが語られる点は、後年のベル型UFO目撃談と共通する要素として指摘されることが多い。
ただし、ディ・グロッケに関する情報は極めて乏しく、戦時中の公式文書や確実な物証は確認されていない。そのため、誇張された証言や後世の創作が混ざり合った陰謀論的存在として扱われることが多い。
データ
| 種 別 | ベル型UFO(スカウトシップ) |
|---|---|
| 目撃地 | 北米、南米、欧州、日本ほか |
| 年 代 | 1803年~ |
| サイズ | 数メートルから10メートル程度 |
| 備 考 | 鈴型(アコーン型)、鐘型、円錐形に分類される |
ベル型UFOの分類
鈴型(アコーン型)

鈴型(アコーン型)は、鈴やどんぐり(アコーン)に似た丸みを帯びた形状が特徴で、例えるならばドラえもんの首についた鈴のようなイメージである。具体例として挙げられるのが、1965年にアメリカのペンシルベニア州ケクスバーグ近郊で発生したケクスバーグ事件である。この事件で目撃された未確認物体は「どんぐり」あるいは「鐘」のような形と形容された。
鐘型

鐘型は、釣鐘に似た上部がすぼまり下部が大きく広がった形状が特徴で、例えるならばハンドベルのようなイメージである。具体例として挙げられるのが、1954年にイタリアのフィレンツェにあるサッカースタジアム上空で発生したフィレンツェ事件である。この事件では群れを成すように様々な形状のUFOが目撃されたが、その中に「鐘型」と形容されるものがあったとされている。
円錐形

円錐型は、全体が円錐状のシルエットを持つ形状が特徴で、例えるならば三角コーンのようなイメージである。具体例として挙げられるのが、1980年にアメリカのテキサス州デイトン近郊で発生したキャッシュ・ランドラム事件である。この事件では底部から炎を噴射して低空飛行する巨大UFOが目撃されたが、それは目撃者によって「上下を逆にしたダイヤモンド型」あるいは「二重の円錐形」と形容された。
目撃情報
1803年 日本(虚舟事件)
1803年、現在の茨城県(常陸国)の海岸に奇妙な形状の舟が漂着した。当時の記録や絵図によれば、その舟は「上半分が黒い鉄製で、下半分が木製(または金属の筋がある)」といった、まさに上下を分けた鐘型やドーム型に近い特異な外見をしていたとされる。
内部からは異国風の装束を纏った美しい女性が現れたと伝えられており、古文書に残された「虚舟(うつろぶね)」の形状がベル型UFOのシルエットと酷似していることから、日本における最古級の遭遇例としてしばしば語られる。
1865年 アメリカ・モンタナ州の目撃例
1865年、アメリカのモンタナ州フォート・ベントン近郊で、猟師たちが空から落下する巨大な鐘のような形をした物体を目撃したと伝えられている。この事例は、後年になって紹介された資料に基づくもので、史料的裏付けは限られているものの、鐘型の未確認飛行物体を描写した最古級の例の一つとして言及されることがある。そのため、ベル型UFOの先駆的事例として扱われる場合もある。
1954年 フランス(マリウス・ドゥウィルド事件)
1954年、フランス北部カランで、住民マリウス・ドゥウィルドが線路脇に着陸した楕円形あるいはベル型の金属製物体と、小柄な二人組の存在を目撃したと証言した。接近した際、物体から強烈な白色光が放たれ、全身が麻痺したという。存在たちは物体へ戻り、UFOは上昇して飛び去った。現場には枕木の変色や圧痕が残っていたとされている。
1952年 アメリカ・ウェストバージニア州(フラットウッズ・モンスター事件)
1952年、ウェストバージニア州フラットウッズで、巨大な火の玉が落下した現場を調査しに行った少年たちが、不気味な光を放つ高さ3メートル以上の怪人と遭遇した。この際、怪人の背後に「半球状の赤い光を放つ物体」あるいは「ベル型の飛行物体」が着陸していたという証言がある。この事件は「フラットウッズ・モンスター」の印象が強いが、乗物とされる物体の形状については、ベル型(ドーム型)であったと当時の記録に残されている。
1950年代 フランス各地の目撃例
1950年代、フランスでは「UFOの波(ウェーブ)」と呼ばれるほど目撃が相次ぎ、その中で鐘型や円錐状の物体が複数報告された。証言では、地表近くに静止するベル型の物体や、底部から強い光を放ちながら垂直に浮上する様子が語られており、飛行体というよりは「着陸ユニット」のような印象を伴う例が多い。
1965年 アメリカ・ペンシルベニア州(ケクスバーグ事件)
1965年、アメリカのペンシルベニア州ケクスバーグ近郊の森に、火の玉のような謎の物体が落下するのが目撃された。現場に駆けつけた住民の証言によれば、そこには「巨大なドングリ」あるいは「鐘」のような形状をした金属製の物体が半ば埋まった状態で存在していたという。また、表面にはヒエログリフのような奇妙な文字のようなものが刻まれており、物体は速やかに軍によって回収されたという。ベル型UFOの存在を裏付ける最も有名な事件の一つである。
1970年代 日本各地の目撃例
1970年代のUFOブーム期には、全国各地で様々な形状のUFOが報告された。その中には、従来の円盤型とは異なり、上部が尖り底部が広がった「円錐形」や、全体が縦長で「鐘」のような形をした物体の目撃談も複数含まれている。特に山岳地帯や沿岸部での目撃が多く、音もなく滞空した後に、そのまま垂直に上昇して消えたという報告が、当時の専門誌や新聞などで「ベル型円盤」として紹介された。
1970年代 ブラジルの目撃例
1970年代のブラジルでは、円盤型とは異なる縦長のUFOが目撃されたという報告が残されている。中には、鐘型に近いシルエットを持ち、下部が広がった形状で発光していたとする証言もあり、ベル型UFOの範疇に含めて語られることがある。
1971年 アメリカ・カンザス州(デルフォスUFO事件)
1971年、アメリカ・カンザス州デルフォスの農場で、少年ロニー・ジョンソンが、庭先の木のそばに着陸した奇妙な発光物体を目撃した。物体は強い白色光を放つ円盤状で、下部がすぼまり、全体として鈴型(ベル型)に近い輪郭を持っていたと証言されている。着陸中は無音で、周囲の地面を照らすほどの強烈な光を放っていたという。
物体が上昇して消えた後、地面には直径約3メートルの円形痕が残され、土壌は白く結晶化し、水を弾くほどの強い撥水性(疎水性)を示した。この痕跡は家族や保安官によって確認され、後の調査でも異常な化学的性質が報告されている。デルフォス事件は、ベル型UFOの着陸痕と物理的証拠が伴う代表的事例として、現在もUFO研究で重要視されている。
1986年 アメリカ・アラスカ州(JAL1628便UFO遭遇事件)
1986年、アラスカ上空を飛行していた日本航空1628便の乗員が、機体近傍に接近した2つの発光体と、その後方に現れた巨大な母船状の物体を目撃したと証言した。機長の寺内正道は、この巨大物体を「自機の数倍の大きさ」「暗闇の中で輪郭が浮かぶ巨大な影」と表現し、形状については上下に膨らみを持つ“鈴型”あるいは“土星型”に近い輪郭を示していたと述べている。
物体は地上レーダーにも断続的に捕捉され、FAA管制官との交信記録にも不明反応が残された。巨大母船はしばらく1628便の後方に位置し続けた後、急速に離脱したとされる。形状の詳細は完全には判明していないが、ベル型/アコーン型に類似する巨大物体が民間航空機から観測された稀有な事例として注目されている。
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