虎吉河童 / 虎吉カッパ【とらきちかっぱ】
珍奇ノート:虎吉河童 ― 岩手・宮城に伝わる伝説の河童 ―

虎吉河童とは、岩手県や宮城県に伝わる伝説の河童のこと。

奥州藤原氏に仕えていたとされ、現在は水神として祀られている。


基本情報


概要


虎吉河童は、岩手県平泉町や宮城県岩出山町に伝わる伝説の河童であり、岩出山町の磯良神社では水神として祀られている。

『岩出山町史』によれば、陸奥国の豪族・藤原氏には虎吉という家臣がいた。馬屋に仕え気の利く働き者であったため、主人から可愛がられていたが、ふとしたことから正体が河童であると知られてしまった。虎吉は主家を去ることを決意したが、別れを惜しんだ主人は持仏の十一面観音像を与えたという。それから虎吉は各地を転々とし、やがて真山の田子谷の沼に辿り着くと、そこを気に入って永住の地に定めたとされる。

虎吉は真山の田子谷の沼を永住の地とした後、子河童たちと暮らしていたと伝えられている。やがて虎吉は水神として祀られ、現在の田子谷の「河童明神(磯良神社)」につながったとされる。磯良神社は、地元では古くから「カッパ明神」あるいは「オカッパ様」と呼ばれおり、初物のキュウリを奉納し、水難除けを祈ってから食べるという風習があるとされている。

データ


種 別 妖怪、神仏
資 料 『岩出山町史』ほか
伝承地 岩手県平泉町、宮城県岩出山町
年 代 平安時代?
備 考 藤原氏の具体名として藤原秀郷や藤原秀衡の名が挙げられている