ヴリロン事件 ― 宇宙人による電波ジャック事件 ―

ヴリロン事件とは、1977年にイギリスで発生した電波ジャック事件のこと。
ヴリロンと名乗る宇宙人が、放送中のニュース番組の音声をジャックしたとされる。
その主張は、人類の平和と精神的な進化を訴える内容だったという。
基本情報
概要
ヴリロン事件は、イギリスのテレビ放送に宇宙人と名乗る正体不明の人物の音声が割り込んだ電波ジャック事件である。英語では「サザン・テレビジョンの放送中断事件(Southern Television broadcast interruption)」とも呼ばれる。
1977年11月26日夕方、イギリス南部のローカル局であるサザン・テレビジョンでニュース番組が放送されていた際、突然、通常の音声に代わって低く加工されたような男性の声が流れ始めた。映像そのものは影響を受けず、異常な音声だけが放送に割り込んだという。
その声は自らを「アシュタール・ギャラクティック・コマンドの代表のヴリロン」と名乗り、人類に対して戦争や武器を放棄し、平和と精神的な進化を目指すよう呼び掛けた。また、地球が「ニュー・エイジ・オブ・アクエリアス」に移行していると述べ、人類が進化の次の段階へ進むための警告であると主張した。
放送は数分間続き、その間にヴリロンを名乗る声は「空に光として現れてきた存在」であることを示唆し、地球外の存在から人類へのメッセージであるかのように語った。最後にメッセージが終わると通常の放送へ戻り、サザン・テレビジョンはその後、音声への干渉について視聴者に謝罪した。
放送後、多数の視聴者がテレビ局や警察に電話をかける騒ぎとなり、放送局や警察、通信関係者による調査が行われた。調査を行った独立放送局機構(IBA)は、ハニントン送信所がメイン送信所であるローリッジからの電波を中継する仕組みを利用し、外部から強力なUHF信号をハニントンの中継アンテナへ送り込むことで、通常の音声に割り込ませたものと判断した。
この方法には送信所の設備や中継方式に関する知識が必要だったと考えられ、当時の報道では無許可の送信によるイタズラとみられていた。しかし、実際に誰がこの送信を行ったのかは特定されていない。
この事件では、音声の主が実際の宇宙人だったのか、それとも人間による電波ジャックだったのかが後年まで議論されてきた。しかし、確認されているのはテレビ放送への不正な音声割り込みと、そこで「ヴリロン」を名乗る人物が宇宙人からのメッセージを装って語ったという事実のみである。
このように、ヴリロン事件は現在も犯人が特定されていない電波ジャック事件であるが、放送されたメッセージには「ニュー・エイジ・オブ・アクエリアス」という用語が登場し、1970年代に広まっていたニューエイジ思想やUFOスピリチュアリズムとの結び付きが見られる。
データ
| 種 別 | 宇宙人 |
|---|---|
| 発生地 | イギリス |
| 年 代 | 1977年11月26日 |
| サイズ | 不明 |
| 備 考 | 真相が明らかになっていない |
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