エメラ・ントウカ ― コンゴ盆地に伝わる恐竜のようなUMA ―

エメラ・ントウカとは、中央アフリカのコンゴ盆地に伝わる伝説的なUMAのこと。
アフリカゾウのような巨体で、サイのような一本角を持ち、恐竜のような外見が特徴とされている。
基本情報
概要
エメラ・ントウカは、中央アフリカのコンゴ盆地および周辺地域に伝えられる伝説的なUMAであり、この名は現地言語で「象殺し」を意味している。体長はアフリカゾウと同等(約3.2メートル)、サイのような一本の大きな角を持ち、厚い皮膚で覆われ胴体は茶褐色あるいは灰色で、四肢は短くずんぐりとしており、恐竜のような重い尾を持つことが特徴とされている。主に沼地や川辺などの浅い水域を好む半水生の生物として語られることが多く、咆哮あるいは鼻息のような鳴き声を発するといわれることもある。
エメラ・ントウカについては、少なくとも1930年代頃には現地住民の間で類似の大型動物が知られていたとされる。1933年にイギリス人探検家J・E・ヒューズが著した探検記『Eighteen Years on Lake Bangweulu』には、ルアプラ川沿いで類似する動物を狩ったという話が記されており、1954年には元ゲーム管理官であったルシアン・ブランクが自身の論文『マンマリア』の中で、この生物を「エメラ・ントウカ」の名で正式に取り上げている。ブランクはこのUMAを「バッファローより大きく、リクアララ湿地帯に棲む」と記し、象や水牛、カバを襲うほど獰猛であると伝えた。1980〜1981年には探検家ロイ・P・マッカルがコンゴで調査を行い、UMA調査の一環として現地証言を収集している。また、テレビドキュメンタリーの撮影で死体の角を持っていると主張する人物へのインタビューが撮影されたものの、結局放送はされなかったようだ。近年ではケニアでの目撃報告や類似の伝承が語られた例もあるが、詳細な映像や標本は存在しない。
エメラ・ントウカにまつわる話としては、その獰猛さと象のような大型動物を襲うという性質が強調されることが多い。現地住民は他の危険な動物よりも恐れているとされ、湿地帯での遭遇を避ける習慣があるという伝承もある。また、コンゴ盆地には同様に巨大なUMAとしてモケーレ・ムベンベの伝承があり、エメラ・ントウカと混同されたり並べて語られることもある。UMAをテーマにした想像上の作品や文献では、角の形状や生活様式について様々な解釈が加えられている。
正体については科学的な確証はなく、未知の大型哺乳類とする説、絶滅した古代のサイ類に近いものが生き残ったという説があるが、単に現地に棲むカバやサイなどの誤認・伝承の混同によるものではないかという懐疑的な見解もある。また、この生物と類似した生物の化石を比較して生物学的分類を試みる研究者もいるが、標本が存在しないため決定的な結論には至っていない。こうした状況からエメラ・ントウカは未確認の伝説的なUMAとして扱われている。
・体長:アフリカゾウと同等(約3.2メートル)
・体格:サイに似た重厚な体つきで、ずんぐりとした大型の胴体
・皮膚:厚く頑丈で、体色は茶褐色または灰色とされる
・四肢:短く太い脚を持つ
・頭部:鼻先に一本の大きな角(または牙状の突起)があるとされる
・尾:恐竜のように重く長い尾を持つと語られる
・鳴き声:咆哮、あるいは荒い鼻息のような音を発する
データ
| 種 別 | UMA |
|---|---|
| 目撃地 | 中央アフリカ |
| 年 代 | 1930年~ |
| 体 長 | 約3.2メートル |
| 備 考 | 伝承地にはモケーレ・ムベンベの伝承もある |
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