モケーレ・ムベンベ【Mokèlé-mbèmbé/Mokele-Mbembe】
モケーレ・ムベンベ ― アフリカに伝わる恐竜のようなUMA ―

モケーレ・ムベンベとは、中部アフリカのコンゴ川流域に伝わる恐竜型のUMAのこと。

体長10~15メートルで、竜脚類の恐竜のような見た目をしているといわれている。


基本情報


概要


モケーレ・ムベンベは、中部アフリカのコンゴ川流域に生息すると伝えられる恐竜型のUMAである。現地では古くから、川や沼地に棲む首と尾の長い巨大生物が存在し、気性が荒く、船を転覆させる危険な存在として語り継がれてきた。なお、この名は現地の言葉で「川の流れを妨げる者」を意味するとされている。

特徴としては、体長は5~10メートルで、長い首と尾を持ち、体毛の無い滑らかな肌で、体色は灰褐色あるいは赤褐色だといわれている。また、頭部の後ろに鶏冠状の突起あるいは角のような突起があるという説もある。もともと現地伝承では具体的な容姿は明確ではなかったが、20世紀初頭、探検家カール・ハーゲンベックが著書『Beasts and Men』の中でアフリカ奥地に恐竜のような動物が生き残っているという現地証言を紹介したことをきっかけに、西洋社会では次第に竜脚類の恐竜(アパトサウルスなど)を思わせる姿で解釈・描写されるようになった。

現地では、モケーレ・ムベンベのものとされる丸みを帯びた三つ爪の足跡が報告されることがあり、これをもとに探検家や研究者が現地調査を行った例もある。20世紀以降も、モケーレ・ムベンベの目撃証言や写真・映像が多数報告されているが、いずれも不確定なものであるため、科学的には存在が疑問視されている。

モケーレ・ムベンベの特徴
・アパトサウルスのような見た目
・長い首と長い尾を持つ
・体長はおよそ5~10メートル
・体毛はなく、肌は滑らか
・体色は灰褐色あるいは赤褐色とされる
・頭部の後ろに鶏冠状あるいは角のような突起があるといわれる

データ


種 別 UMA、伝説の生物
目撃地 コンゴ川流域(コンゴ、カメルーンなど)
年 代 18世紀以前
体 長 5~10メートル
備 考 恐竜型といわれるが正体は不明

目撃情報


・1924~1933年頃:サンガ川で首と尾の長い巨大動物を見たという証言
・1932年:西アフリカ遠征中に恐竜のような生物を目撃したという証言
・1948~1949年頃:バロンビ湖で大型生物を目撃したという証言
・1959年頃:テレ湖で捕獲・殺害されたという話が伝えられる
・1960~1970年代頃:リクアラ川上流で目撃したという証言
・1963年7月:北コンゴの湿地帯で目撃したとする報告
・1978年頃:リクアラ・オ・ゼルブ川で長い首と背中を水面に出す生物を見たという証言
・1980年代:テレ湖の漁師が目撃したと証言
・1983年5月1日:テレ湖周辺で映像を撮影したとする報告
・1992年:アメリカ人調査隊が現地調査を行い、目撃証言を報告
・1992年:日本人探査隊が現地調査を行い、目撃証言を報告
・2000年4月:カメルーンのブンバ川で警備員二人が目撃
・2000年11月:アメリカ人調査隊がカメルーンで調査を行ったと報告
・2001年2~3 月:アメリカ人調査隊がカメルーンで調査を行ったと報告