ユニコーン ― 世界各地の伝説に登場する一角獣 ―

ユニコーンとは、世界各地の伝説に登場する一角獣のこと。
額に角を持つ白馬のような姿であり、純粋で高貴な性格であるとされている。
基本情報
概要
ユニコーンは伝説上の一角獣である。額の中央に自然に一本の角が生えていることがユニコーンの条件とされており、一般的には白馬の一角獣として描かれることが多い。性格は純粋で高貴、非常に警戒心が強く、人間の前にはめったに姿を現さないとされる。角には魔力や治癒力があるといわれ、中世ヨーロッパでは角を粉末にしたものが毒を中和する薬として扱われたとされている。
ユニコーンは世界各地の神話や文献に登場する。その起源は古く、紀元前5世紀ごろに古代ギリシャ人のクテシアスが著した『インディカ』にインドに生息する一角の野生動物として記録されたことが初出といわれている。古代インドのサンスクリット文献では一角の野生動物として描かれており、角には神秘的な力があるとされる。古代ローマのプリニウスが著した『博物誌』ではインドやアフリカの単角動物として記録されている。聖書では、ヘブライ語聖書で野牛を意味する「リーム」が後のラテン語訳聖書で「ウニコルヌス(一角の動物)」と訳されたことから、ユニコーンの存在が広く信じられるようになった。中世ヨーロッパの寓意書では純潔や高貴の象徴として描かれ、捕まえるのは困難とされている。
なお、古代や中世のヨーロッパではアフリカのサイや北極のセイウチ(ナルワール)の角がユニコーンの角として誤認された例もある。現代ではファンタジー作品に登場する代表的な存在であり、文学、マンガ、アニメ、ゲームなどでは高貴な聖獣として描かれていることが多い。
データ
| 種 別 | 伝説の生物 |
|---|---|
| 資 料 | 『インディカ』『博物誌』『聖書』ほか |
| 年 代 | 紀元前5世紀~ |
| 備 考 | 一角獣を指す名称であり、一角の馬とは限らない |
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