ワイバーン ― ヨーロッパに伝わる二本脚の翼を持つ竜 ―

ワイバーンとは、ヨーロッパの伝承に登場する竜の一種のこと。
前脚を持たず、大きな翼と二本の脚を持つことが主な特徴とされている。
基本情報
概要
ワイバーンは、ヨーロッパの伝承に登場する竜の一種であり、前脚を持たず、大きな翼と二本の脚を持つことが主な特徴とされている。中世ヨーロッパにおいて広く知られた竜の姿のひとつであり、荒野や山岳、深い森に棲む危険な怪物として人々に恐れられてきた存在である。いわゆる四本脚のドラゴンが神秘的で強大な存在として扱われるのに対し、ワイバーンはより野性的で獰猛な存在として区別されることが多い。
その姿は、ドラゴン型の頭部、蛇のようにしなやかな身体、翼膜を持つ大きな翼、猛禽類のような一対の脚、長く伸びた尾を備えた姿であると伝えられ、尾の先には毒針を持つとされる場合もある。中世(12〜13世紀頃)以降、イギリスの紋章や印章、旗章などにも広く用いられており、図像においては口から長い舌を出した姿や、炎を思わせる表現が描かれることもある。
ヨーロッパの伝承では、人里離れた森や崖、洞窟に潜む恐ろしい野獣として語られ、家畜を襲う存在として恐れられていた。とくに中世の騎士道物語においては、英雄がその武勇を示すための象徴的な敵役として登場し、知恵や勇気によって退治される対象として位置づけられている。
例えば、イングランドには「モーディフォードの竜」という以下のような伝承がある。
イングランドのモーディフォードには、古くから「村外れの森に棲み、家畜や人間を喰らう竜が現れた」という話が語り継がれている。その竜は二本の脚を持つ巨大な怪物であり、その身体は強靭で、村から川へと続く道を縄張りとし、近づく者を次々と捕食する恐怖の象徴であった。
ある時、一人の死刑囚が「竜を倒せば罪を許す」という条件で討伐を申し出た。男は大きな樽を用意し、その外側に刃や棘を仕込むと、自らその中に身を隠して川辺で怪物を待ち伏せた。
やがて現れた竜は、獲物の気配を感じて樽に襲いかかり、太い胴体で締め上げた。しかし、その力によって刃が自らの身体に深く食い込み、竜は激しく暴れた末に力尽きた。だが、男もまたその場で命を落とした。死因は竜の毒によるとも、戦いの傷によるとも伝えられている。
この出来事は教会に記録され、その伝承は現在まで語り継がれている。
ある時、一人の死刑囚が「竜を倒せば罪を許す」という条件で討伐を申し出た。男は大きな樽を用意し、その外側に刃や棘を仕込むと、自らその中に身を隠して川辺で怪物を待ち伏せた。
やがて現れた竜は、獲物の気配を感じて樽に襲いかかり、太い胴体で締め上げた。しかし、その力によって刃が自らの身体に深く食い込み、竜は激しく暴れた末に力尽きた。だが、男もまたその場で命を落とした。死因は竜の毒によるとも、戦いの傷によるとも伝えられている。
この出来事は教会に記録され、その伝承は現在まで語り継がれている。
このモーディフォードの竜は、その特徴から後世にワイバーンと関連付けて語られている。また、伝承に登場する教会は「聖ロッド教会(Church of the Holy Rood)」で、その外壁に竜の図像と碑文が添えられていたとされ、17世紀にはその存在が確認されている。しかし、19世紀初頭のワイ川の洪水に伴う修復の過程で失われ、当時の原画は現存していない。ただし、教会内に復元・再現された絵があるとされている。
なお、ワイバーンのような翼を持つ竜の概念は、古代の翼ある蛇のイメージに由来し、ヨーロッパ全域に存在している。フランスではラ・ガルグイユやヴイーヴルといった類似する存在が伝えられており、またイングランドのエセックス州では、1669年に翼を持つ蛇が現れたという記録があり、これも後世にワイバーンと関連付けて語られることがある。
データ
| 種 別 | UMA、伝説の生物 |
|---|---|
| 目撃地 | イングランド |
| 年 代 | 中世 |
| 体 長 | 不明 |
| 備 考 | 前脚が無く翼と二本脚を持つ形の竜 |
スポンサーリンク
スポンサーリンク
|
|
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿