牛鬼【ウシオニ / ギュウキ】
珍奇ノート:青峰山の牛鬼 ― 香川県の青峰山に伝わる牛鬼 ―

青峰山の牛鬼とは、江戸時代に香川県の青峰山に棲んでいたといわれる牛鬼のこと。

人や家畜を襲って食っていたので、当地に住む弓の名手によって退治されたと伝えられている。

なお、根香寺には「牛鬼を描いた掛軸」と「牛鬼の角」が寺宝として納められている。


基本情報


概要


青峰山の牛鬼は香川県高松市の青峰山に棲んでいた怪物で、当地には以下のような伝説が伝えられている。

江戸時代初期、青峰山には牛鬼が棲んでおり、人や家畜を襲って食っていた。そこで困った人々は弓の名手であった山田蔵人高清に退治を依頼した。高清は青峰山に向かって牛鬼を探したが、なかなか牛鬼は現れなかった。

そのため、高清は根香寺に向かって本尊の千手観音に牛鬼退治の願掛けをすると、その21日目の満願の暁に牛鬼が現れた。牛鬼と対峙した高清はすかさず矢を放つと、その矢は牛鬼の口の中に命中した。

これに牛鬼は苦しみながら逃げ出したので、高清が跡を追いかけると、牛鬼は西の定ヶ渕で息絶えていた。そこで高清は牛鬼の角を切り取って根香寺に奉納し、牛鬼の菩提を弔ったという。

この「牛鬼の角」は今でも根香寺の寺宝となっている。また、根香寺には牛鬼の姿を描いた「牛鬼の掛軸」も寺宝として伝えられており、寺の境内には この絵に基づいた牛鬼の像が設置されている。

一説によれば、この「牛鬼の掛軸」は塩田教清という人物が牛鬼を討ち取った時に写させたものとされており、この牛鬼の絵は魔除けになるといわれている。

青峰山の牛鬼の特徴

珍奇ノート:青峰山の牛鬼 ― 香川県の青峰山に伝わる牛鬼 ―

・頭部に2本の角がある
・目は丸くて大きい
・耳は狐のような形をしている
・口は大きく、牙がむき出しになっている
・脇にムササビの飛膜のようなものがある
・三本指で手首に長い鉤爪のようなものがある。
・全身は毛に覆われている
・足の爪は蹄のようになっている。

データ


種 別 伝説の生物、UMA、鬼
資 料 根香寺の伝承
年 代 江戸時代
備 考 根香寺には「牛鬼の角」と「姿を写した掛軸」が伝わっている

青峰山の牛鬼の関連スポット
・根香寺:牛鬼の角と姿を写した掛軸が伝わる(香川県高松市中山町1506)