アリエ ― 明治時代に熊本県に現れた獣人間のような予言獣 ―

アリエとは、明治時代に熊本県に現れたと伝わる予言獣のこと。
長い首に丸みを帯びた胴体を持つ海洋生物のような姿をしており、豊作と流行病の予言などを言い残したとされる。
基本情報
概要
アリエは明治時代に備後国(現・熊本県)に現れた怪物で、豊作や流行病の予言を語る予言獣の一種とされている。
明治時代の『甲府日々新聞』によれば、明治9年 肥後国青鳥郡の海に夜になるとおかしな者が現れた。それはウロコをピカピカと光らせて歩き、老婆のような風体で、身体は丸かった。あまりに奇妙な姿なので見たものは恐怖し、誰一人として近づかなかった。この噂を聞きつけた柴田某という者が、自分の目で見届けようと夜に現場を訪れて待っていた。
すると、おかしな者が現れたので、柴田某は「こら待て、妖怪め!」と声をかけたところ、おかしな者は「我は海中に住むアリエという者である。人々に今後の吉凶を伝えようと思ってやって来たが、我が姿を見て皆 逃げてしまうのでなかなか話せなかった。だが、幸いにも貴方に声をかけられたので、我の知ることを話そう。この年から6ヶ年の間は豊作になるが、6月より疫病が流行り、コロリの如く広まって6割ばかりの人々が死に絶えるだろう。そこで我の姿を写した絵を貼り置き、朝夕 目にすれば これを避けられる」と語って海中に去っていったという。
しかし、同年の『長野新聞』に、肥後に青鳥や青沼と称する地名はないので、妄説であると切捨てている。
・目・鼻・口がハッキリした人間のような顔を持つ
・胴体は体毛で覆われている
・四足獣のように4本足で立つ
データ
| 種 別 | 日本妖怪、UMA |
|---|---|
| 資 料 | 明治時代の新聞記事 |
| 年 代 | 明治時代 |
| 備 考 | 予言獣の一種 |
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