フライング・サーペント ― メキシコに現れた謎の飛行生物 ―

フライング・サーペントとは、メキシコの上空に出現したとされる蛇型の飛行物体のこと。
当地のUFO研究家らによって撮影され、動画も複数存在している。
基本情報
概要
フライング・サーペントは、メキシコのメキシコシティ上空に出現したとされる蛇型の飛行物体である。youtubeなどの動画サイトに映像が残されており、そのタイトルとして「Flying Serpent」と名付けられているため、便宜的に名称を用いることにする。なお、同様の映像は「Sky Serpent(スカイサーペント)」と題されることもある。
メキシコは1990年代からUFOの目撃例が多く、現在では世界有数のUFO多発国として知られている。その発端とされるのが、1991年7月11日の皆既日食である。この日、太陽が隠れた暗闇の中で、メキシコシティ上空に静止する銀色の円盤型UFOが大多数の市民によって同時に目撃された。1990年代半ばにはポポカテペトル山周辺で発光体や巨大な葉巻型UFOが頻繁に撮影されるようになり、2004年3月5日にはメキシコ空軍が遭遇したとされる光球型UFOの映像が、国防省からマスコミを通じて公式に公開された。
1991年の事例以来、メキシコには「スカイウォッチャー」と呼ばれるUFOを監視する市民が現れるようになり、彼らによってUFOの映像も数多く撮影されるようになったという。2000年代初頭から、彼らが撮影した映像の中に巨大な紐やヘビのように見える未確認飛行物体が撮影されるようになり、それらの映像はUFOジャーナリストとして知られるハイメ・マウサンの元へ届けられるようになったとされる。
マウサンはそれらの映像を分析して「自己変形」「風への逆行」「光の放出」という風船などの見間違えでは説明の付かない特徴を発見した。こうした特徴から「宇宙船(Spaceship)」と呼ぶのは不適切だと考え、「Entidad Biológica Anómala No Identificada(未確認変異生物学的存在)」という概念を提唱し、略して「EBANI(エバニ)」と呼称するようになったとされている。すなわち、マウサンによればフライング・サーペントはEBANIの一種であると言える。
それから、マウサンは腕利きのスカイウォッチャーらを集めて「ロス・ビヒランテス(監視者たち)」というUFO監視組織を結成し、集めた映像や証言などを分析して自身の冠番組である『Tercer Milenio』などで発表するようになった。マウサンいわく、もっとも蛇型飛行物体(フライング・サーペント)が出現したのは2005年6月12日のことであり、白昼のメキシコシティの上空に数百のEBANIの群れが出現したという。その映像はyoutubeで公開されており、マウサンはこれを「EBANIの艦隊」であると説明した。なお、この日に出現したEBANIにはいくつかの種類があり、それぞれに役割があるとも言及している。
その翌年の2006年1月22日には、メキシコシティ上空に発光する巨大なフライング・サーペントが出現し、無数の小型球体が放出する様子がロス・ビヒランテスのメンバーによって撮影された。マウサンは、その小型球体を「センチネル(監視者)」と名付け、「生物が幼体を産み落としている、あるいはドローンを射出している」という仮説を唱えている。
フライング・サーペント(EBANI)の形態
巨大ワーム型(大蛇型)

細長いワームのようなタイプで、全長数十メートルから数百メートルと推測される。空中で「S字」や「円」を描きながら、蛇がのたうつような動きが特徴で、群れの「本体」や「母体」と推測されている。この細長い体内にエネルギーやセンチネルを蓄えていると考えられている。
複数連結型(ムカデ・鎖型)

複数の小さな球体が連なって一本の紐のようになっているタイプで、まるで「空飛ぶムカデ」や「空飛ぶ鎖」のように動くのが特徴とされる。状況に応じて一本に連なったり、バラバラに分裂することから、細胞が集合して一つの個体を作っている「群体生物」のような性質を持つと推測されている。
分裂・放出型(触手型)

細長い胴体の一部から触手のように細い線が伸びたり、そこから小さな光球(センチネル)がポロポロと産み落とされるように離脱していくタイプ。
ペーニャ・デ・ベルナルについて

メキシコのケレタロ州にある岩山『ペーニャ・デ・ベルナル(Peña de Bernal)』は、パワースポットとされる世界最大級の一枚岩として有名であり、同時にUFO多発地帯としても知られている。マウサンは、このスポットをEBANIの「エネルギー・スポット」や「ポータル(出入口)」のような聖地として扱っており、地球上で最もUFO活動が活発な場所の一つであるとしている。
このペーニャ・デ・ベルナルで目撃されるUFOは、消え去る際に細長い光線が映り込むことが多く、それはUFOが残したチューブ状の残像であるといわれている。マウサンは、このチューブ状の残像について「EBANIが超高速で移動している際のエネルギーの軌跡(あるいはその形態そのもの)」であり、これがメキシコの神話に登場するケツァルコアトルなどの空飛ぶ蛇の正体であると主張している。
なお、このペーニャ・デ・ベルナルについては「やりすぎ都市伝説(2010年12月22日放送)」のメキシコ特集でも触れられている。
データ
| 分 別 | UMA、大気獣 |
|---|---|
| 目撃地 | メキシコ |
| 年 代 | 2000年代初頭~ |
| 体 長 | 不明 |
| 備 考 | 現地のUFO研究家によってEBANIと定義されている |
ハイメ・マウサンによる解説
この動画は、メキシコの著名なUFO研究家ハイメ・マウサンが、自身の番組『Tercer Milenio(テルセール・ミレニオ)』などで長年追い続けてきた「EBANI(エバニ)」の映像をまとめたものである。
これらのEBANIは2000年代初頭からメキシコシティおよびその周辺上空で目撃報告が頻発しており、2005年には空を埋め尽くすほどの「EBANIの艦隊」が出現し、広範囲で集団目撃される大騒動となった。
この動画を背景に、ハイメ・マウサンはこの現象について以下のように解説している。
EBANIについて
多くの場合、EBANI(フライング・サーペント)の周辺には「センチネル(監視者)」という小型の球体が現れるとこから、これらには深い関係にあると考えられる。そして、まるで本体を「世話」したり「コントロール」するかのように完全に同期して移動するため、この本体が球体によって構成されているか、あるいは球体を内部に取り込んで運搬している「担い手」のような役割を果たしているのではないかと推測している。
EBANI艦隊について
EBANI(フライング・サーペント)は単体で現れるだけでなく、時に「艦隊(フリート)」と呼ばれるほどの巨大な群れをなして出現する。メキシコシティのような大都市の各所で、異なる目撃者によって同時に捉えられているのが特徴である。
非常に高い高度を浮遊しているため、地上の多くの人々には気づかれにくいが、その数は驚異的である。不気味なのは、これほど巨大な物体が頻繁に空を舞っているにもかかわらず、航空機との衝突事故がただの一件も報告されていないことである。それほどまでに、彼らの出現パターンや位置取りは完璧にコントロールされている。
神話「ケツァルコアトル」との接点
メキシコでは、古代より「ケツァルコアトル(羽毛ある蛇)」などの空飛ぶ蛇の伝説が神話として語り継がれてきた。これらの伝説は、現代におけるEBANIがその正体であると考えている。
実際に、映像に捉えられた物体は蛇のように身をくねらせて動き、その色彩や質感は極めて有機的で刻々と変化する。さらに、これらが浮遊しながら内部から球体を放出する様子は、機械的な動きというよりも生命体による産卵や排泄のような、生物学的な営みを強く感じさせるものである。
風船説の否定
「連結した風船によるイタズラ」という懐疑的な意見に対しては、約1,000ドルを投じて同一の形状を模した風船を飛ばす再現実験を行っている。その結果、通常の風船はある程度の高度に達すると気圧によって破裂するか、あるいは寒さで凍結して数分後にはバラバラに分離してしまうことが判明した。
その一方で、EBANI(フライング・サーペント)は高高度でも形状を維持し続け、生物のようにうねるのを止めることはない。この実験結果は、これらが既存の風船などではない「未知の何か」であることを物理的に証明している。
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