巴蛇(ハダ) ― 中国に伝わるゾウを食べる大蛇 ―

巴蛇(はだ)とは、中国に伝わる怪蛇のこと。
ゾウを丸呑みにするほどの巨体を持つ大蛇だとされている。
基本情報
概要
巴蛇は中国に伝わる巨大な怪蛇で、象を丸呑みにするほどの巨体を持つ大蛇とされている。最も古い記述は紀元前の『山海経』に見られ、海内経には「黒い体に青い頭を持ち、象を食べる蛇」とあり、海内南経には「巴蛇は象を食べ、三年後にその骨を吐き出す」と記されている。また、その体色は赤・黄・青・黒など複数あるとされ、さらに骨や体の一部には薬効があり、「君子がこれを服用すれば腹の病を患わない」といった医薬的効能も語られている。
後代の史書である『後漢書』南蛮伝や『水経注』では、巴蛇は英雄禹や羿によって洞庭湖で討伐された怪物として語られ、その骨が山のように積み上がり、地名の由来になったという伝承が記されている。なお、『淮南子』には「修蛇(しゅうだ)」という大蛇が洞庭湖に棲む民害の怪物として描かれ、英雄・羿によって討伐されたと記されており、生息地や討伐譚が巴蛇と一致することから、両者は同一の存在とする見方が通説となっている。
さらに後代の本草書である『本草綱目』では、蚺蛇の項において『山海経』の巴蛇の記述を引用し、郭璞の注釈を以って「今の蚺蛇(ウワバミ)がこれに当たる(今蚺蛇即類也)」と断定している。また白花蛇の項では「巴蛇は百類あり、その中に褰鼻(白花蛇)がある」とする後世の見解が紹介されており、巴蛇が実在する大型蛇や毒蛇と同一視・類推されていたことが示されている。
データ
| 種 別 | UMA、伝説の生物 |
|---|---|
| 資 料 | 『山海経』『後漢書』『本草綱目』ほか |
| 年 代 | 不明(紀元前) |
| 備 考 | 修蛇と同一視されている |
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