螣蛇(トウダ) ― 雲や霧の中で飛行する怪蛇 ―

螣蛇(とうだ)とは、中国に伝わる怪蛇のこと。
雲や霧を発生させ、その中を泳ぐように飛行するとされている。
基本情報
概要
螣蛇は中国に伝わる怪蛇で、雲や霧の中を飛行する生物とされている。最も古い記述は紀元前3世紀頃の『荀子』や『韓非子』に見られ、これらの資料によれば「足がないにもかかわらず空を飛び、霧や雲に依存して活動するが、それらが失われると地に落ちてしまう」と説明されている。
また『爾雅』の郭璞注には、「雲や霧を自在に生じさせ、その中を遊泳するように飛翔する」と記されている。後代の本草書である『本草綱目』では「蛇之神者(蛇の神なるもの)」として扱われ、過去の文献を引用しつつ、「乳によらず生まれる」「交わらずに孕む」といった異常な生殖形態を持つ存在として紹介されている。
スカイサーペントとの類似性
螣蛇の「雲や霧の中を泳ぐように飛行する蛇」という特徴は、19世紀頃からアメリカなどで目撃されてきた「スカイサーペント」と酷似している。また、翼を持たずに大気そのものを生息環境とするかのような描写は、近代以降に提唱された「大気獣(atmospheric beasts)」の概念とも一致する。もし自然現象の比喩として生まれた想像上の生物でないとすれば、古代中国におけるスカイサーペントの原型的存在と捉えることもできる。
データ
| 種 別 | UMA、伝説の生物 |
|---|---|
| 資 料 | 『荀子』『韓非子』『本草綱目』ほか |
| 年 代 | 紀元前3世紀頃~ |
| 備 考 | スカイサーペントに類似する事例がある |
スポンサーリンク
スポンサーリンク
|
|
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿